本セミナーでは、界面活性剤の基礎から、ナノ粒子、CNTの分散/分散剤、分散剤の実務的な応用まで詳解いたします。
現在日本では年間90数万トン、6000種類の界面活性剤が使用されている。界面活性剤はプロセスケミカルス (工程薬剤) として製品の生産プロセスで多用されおり、使用目的は生産性向上、品質向上等を目的としている。界面活性剤は、所謂“薬剤”即ち有用な作用を示す“薬”であるが、基本的な使い方を理解せずに使うと、生産工程でのトラブル (発泡、増粘・ゲル化、腐敗等) 、製品の経時変化等、“毒”の部分 (クレーム) が出ることもある。このセミナーでは簡単な映像、実験も用い、界面活性剤の研究現場、生産現場で応用のきく基礎知識 (表面張力、ぬれ性、ミセル、HLB) の習得を目的とする。 次に、この基礎知識をベースに分散への応用 (分散の考え方、分散剤の使い方) に関し、実際にあったクレーム、誤使用の実例を紹介し、その対策法に付き説明し、何故そのような問題が起こったのか、どう考えれば、またどうすれば問題解決ができたか等、応用のきく知識を得ることを目的とする。分散については水系分散及び溶剤系分散につき紹介する。また分散の対象である粉末についてもその物性 (形状、粒子径、親水性、疎水性、酸性、塩基性等) と凝集性、分散性の関連につき詳述する。