本セミナーでは、電子材料・部品の腐食の基礎から解説し、腐食・接点障害の原因と対策、未然防止策について詳解いたします。
(2015年3月16日 12:30〜14:30)
電気・電子部品は家電製品やパーソナルコンピュータなどハイテク製品から発電所・製鉄所などの重電プラントに至る広い産業分野で使用されている。これらの機器に用いられている電子部品やデバイスの高集積化、小型化にともない、その信頼性も一段と高度化が要求されてきている。また、使用環境の多様化にともなって腐食により部品やデバイスの機能劣化を生じた事例も報告されており、電子回路および電子機器の損傷の約20%が腐食に起因するとされている。 電子機器や通信設備等における機能を十分に確保し、耐久性を維持するためには腐食対策が重要である。設備、機器等の予防保全による腐食コストの削減と安全性・信頼性の維持の観点からも、腐食防食技術に関する理解を深めることは極めて有益である。 本講座では、腐食現象の基本的な理解を深めていただくために、水溶液腐食のメカニズムについて腐食形態別に解説し、さらに電子機器材料における腐食事例を広範に取り上げ、それぞれの事例についての解析と対策技術などについて詳細に説明する。
(2015年3月16日 14:45〜16:15)
シリコーン化合物が電気接点に与える影響について、発生現象のメカニズムと要因について解説します。電気接点は、シリコーン (有機シロキサン化合物) によって導通不良や異常摩耗などの故障が発生することがあります。 本講演では、シリコーンが電気接点に及ぼす現象について、シリコーン発生源から電気接点への移動・シリコーンの変成の課程のメカニズム、また、シリコーン変成が発生しやすい条件から、再現性を高めるための手段について解説します。