バイオマスプラスチックの利用技術と複合材料開発

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会場 開催

本セミナーでは、バイオプラスチックの国内外での動向と、応用事例として自動車部品、電子部品材料について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部 10:00~11:00

バイオマスプラスチックを取りまく国内外の動向とバイオマスプラ識別表示制度

 バイオマスプラスチックの実用化が進展する中、国内・国外とも活発な動きが出てきており、注目されています。  バイオマスプラスチックは、新しいコンセプトであることもあり、定義の世界的な統一も重要な課題です。JBPAは、世界に先駆けてバイオマスプラスチック製品の認証制度を開始し、ISOでの活動も続けています。バイオマスプラスチックの商品化の最新の動向とともにそうした活動につき報告します。

  1. バイオプラスチックのコンセプト (生分解性プラスチックとバイオマスプラスチック)
  2. バイオマスプラスチックと気候変動問題
  3. バイオマスプラスチック識別表示制度とその取り組み
  4. バイオマスプラスチックの利用状況
    1. バイオマスプラスチックの物性改良
    2. 包装材関連の商品開発
    3. 耐久消費財での商品化
  5. バイオマスプラスチックの実用化の拡大に向けて

第2部 11:15~12:45

バイオマス・プラスチックを用いた自動車部品の開発・採用動向と近未来 (2011年~2020年) への展望

 バイオマス・プラスチックは、「カーボンニュートラル性」による地球温暖化対策と枯渇資源保護・延命化の2点において大きな期待がかけられている。そのため、国内においてすでに内装部品と一部のエンジンルーム内部品で採用されている。  そこで本講演では、バイオマス・プラスチック製自動車部品について出来る限りの事例を集めてケーススタディをするとともに、近未来において真に環境に優しく枯渇資源保護・延命化に寄与しうるバイオマス・プラスチック製自動車部品について展望したい。

  1. バイオマス・プラスチックの意義
    1. 「カーボンニュートラル性」による地球温暖化対策への寄与
    2. 枯渇資源保護・延命化への寄与
  2. バイオマス・プラスチックの自動車部品への展開
    1. 内装部品
      1. トリム部品
      2. スペアタイヤカバー
      3. フロアマット
      4. 内装品表皮
      5. シート表皮
      6. シートクッション
      7. その他の内装部品、装備品
    2. エンジンルーム内部品
      1. ラジエーター・タンク
  3. 新規のバイオマス・プラスチックの開発状況
    1. ステレオコンプレックスPLA (帝人)
    2. PLAナノアロイ (東レ)
    3. PBS (三菱化学)
    4. バイオマスベース・エチレンからのHDPE
      (ブラスケン社、ブラジル-豊田通商)
  4. バイオマス・ベース強化繊維の採用・開発状況
    1. ケナフ繊維
    2. ナノ・ファイバー
  5. バイオマス・プラスチックと自動車部品の近未来への展望
    1. 枯渇資源エネルギーの使用量とCO2の排出量が少ないバイオマス・プラスチックとは?
      (ブラトニッツ-御園生 誠の考察)
    2. 食料と競合しないバイオマス・プラスチック (セルロース系)

第3部 13:30~14:45

バイオプラスチックを用いた電子機器筐体の開発と導入課題

 環境に関する潮流、特にバイオマス関連の社会動向、バイオプラスチックの導入状況を説明、世の中の流れを把握していただく。  また、電子機器筐体への展開を目的としたソニーでのこれまでの開発事例を紹介し、開発状況 (成形技術、物性改善、耐久性) 、開発・導入課題について参加者とのディスカッションを通じて、新たな導入検討のきっかけやまた、異業種間連携で新たなバイオマス由来のエンジニアリングプラスチック開発加速につながればと考える。

  1. 社会の動き・トレンド
    • 「世界の動き」
    • 「バイオマス導入の流れ」
    • 「市場動向/他社動向」
  2. ソニーの環境活動、資源循環の取り組み
    1. 環境中期目標 (GM2015) 、Road to Zero
    2. ソニー内資源循環の取り組み事例
      1. 自社循環の取り組み
      2. 再生プラスチック導入事例
  3. 植物原料プラスチック導入事例
    1. 水酸化アルミを用いた難燃化技術
    2. 耐久性評価手法
  4. 植物原料プラスチック開発事例
    1. 成形技術 (ポリ乳酸の結晶促進技術)
    2. 繊維添加系の検討
  5. 今後の課題・まとめ

第4部 15:00~16:30

グリーンコンポジット材料の特性改善と最新開発動向

 グリーンコンポジットは環境にやさしい材料として注目を浴びているが,靱性や強度・剛性の点でガラス繊維などを使った従来の複合材料に比べて劣る。  そこで、本講演ではグリーンコンポジットの高靱化および高強度化手法について説明する。また、グリーンコンポジットの最新開発動向について追述する。  

  1. はじめに
  2. グリーンコンポジットの開発小史
  3. 天然繊維およびグリーンコンポジットの機械的性質
  4. グリーンコンポジットの特性改善
    1. グリーンコンポジットの靱性改善
    2. グリーンコンポジットの高強度化.高剛性化
  5. グリーンコンポジットの最新開発動向 (欧州プロジェクトより)
  6. 最後に

会場

の地図

受講料

第1部 講師

日本バイオプラスチック協会
顧問
猪股 勲 氏

第2部 講師

ポリマー技術・ビジネス開発研究所
主宰
岩野 昌夫 氏

略歴
著書
資格

第3部 講師

ソニー(株)
コアデバイス開発本部
環境エネルギー事業開発部門
環境技術部
野口 勉 氏

第4部 講師

山口大学
工学部
電機工学科
教授
合田 公一 氏

講師略歴

この間、

研究内容

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