本コースは、バイオ医薬品の特性解析と規格及び試験方法並びに製法変更時の同等性/同質性担保とバイオ後続品開発におけるCMC戦略、規制ガイドラインおよび同等性・同質性確保に必要な特性解析データのセミナーをセットにした特別コースです。
2テーマ 通常受講料 : 87,210円(税込) → 2コース申込 割引受講料 64,800円(税込)
ICH-Q6B (生物薬品の規格及び試験方法の設定) 、ICH-Q11 (原薬の開発と製造) 、ICH-Q8 (製剤開発) をベースにバイオ医薬品の品質管理の方法 (規格設定の考え方と根拠の提示方法) について解説する。特に、製法変更における同等性/同質性を評価するのに必要となる特性解析の方法/解析のポイント並びに変更管理の重要性を当局の視点を交えて解説する。
- 特性解析とプロセスコントロール
- 物理的化学的性質
- 生物活性/免疫学的性質
- 不純物:目的物質由来不純物と製造工程由来不純物及び混入汚染物質
- 重要品質特性 (CQA) と重要工程パラメータ (CPP)
- 標準物質
- 規格設定の要件
- 報告義務の理解と規格設定方法
- 妥当性の根拠の提示方法
(ロット分析と分析法バリデーションの結果の取り扱い)
- 開発期間中の規格設定
- 製法変更における同等性/同質性の評価
- バイオシミラー/後発医薬品の当局審査のポイント
- 製法変更と評価手順
(CTDの記載内容、変更の重大性)
- GMPでの変更管理
- 当局査察のアプローチと重大指摘
- リスク管理の重要性
本講演ではバイオ後続品 (特に抗体医薬品) の開発を企画している企業を対象にCMCの観点から、提携先企業やCMOを選択する基準、原薬や製剤の品質管理、同等性/同質性の確保、ガイドラインにおける留意点等について概説する。
- バイオ後続品における同等性/同質性
- バイオ後続品開発のCMC戦略
- CMOや提携企業先を選択する際の留意点
- 国内・海外のCMO
- 原薬製造プロセスの開発 (前臨床、臨床から市販へ)
- バイオ後続品の製造と品質管理 (抗体医薬品を例として)
- ICHガイドラインとCTD Module3 (Quality)
- 抗体医薬品の品質評価のためのガイダンス (厚生労働省)
- gaidorainn
- モノクローナル抗体生産のための遺伝子発現構成体の構築
- 細胞基材の樹立
- 培養及び精製
- ウイルス安全性
- プロセス・コントロール
- 製法変更
- 特性解析
- 規格及び試験方法
- 標準物質
- 製剤開発
- 安定性と輸送 (特に液体製剤品)
- 同等性/同質性の確保に必要な特性解析データの具体例
[構造]
- アミノ酸組成及びアミノ酸配列、N末端及びC末端アミノ酸配列、ペプチドマップ、
- スルフヒドリル基及びジスルフィド結合、糖鎖、人為的修飾
[物理化学的性質]
- 質量分析、分光分析 (円二色性分析など) や示差走査熱量測定、電気泳動パターン
- 液体クロマトグラフィー (サイズ排除、イオン交換、疎水性、逆相など)
[生物学的性質]
- 結合特性、機能的特性
[不純物]
- 凝集体、重合体及び切断体、不溶性微粒子、ジスルフィド結合形成不全体
- H鎖C末端リジン欠失体、メチオニン残基の酸化体、脱アミド体及び異性化