スマートフォンを中心としてモバイル通信の発展と普及は目ざましいものがあり、社会における極めて重要なインフラサービスとなった。日本では、全ての通信キャリアがLTE方式による高速サービスを提供し、また、同じiPhoneを提供など同質化が進んでいる。キャリアによるサービスではなく、いわゆるOTT (Over the Top) によるサービスが主流となるなど競争の環境そのものが大きく変化している。この同質化とパイプ化から脱却し、新たな価値を創造して成長を続けるためには、お客様のウォンツを的確に先取りした研究開発が重要となっている。 本講演では、KDDI研究所の研究開発の最新状況を紹介し、モバイル通信の今後の方向性を探る。