1. ジュピターテレコムの戦略と今後の展開
(2015年2月19日 13:00〜14:10)
- 2012年に1兆円産業となったケーブルテレビ業界。地デジへの対応から、トリプルプレイ、そして最近では4Kへの取組など益々存在感を増している。また、総務省の「2020年代に向けた情報通信政策の在り方」の議論においても、ケーブルテレビは地域に根差す設備事業者として存在感を示した。他方で、NTT光サービス卸への対応や、各国でのOTTの台頭などケーブルテレビ業界を囲む状況は厳しさを増している。こうした状況に如何に対応していくのか?今や業界過半数の規模となったJ:COMはどのような戦略を描くのか。7年前に業界1兆円売上を提言した講演者が、今後のケーブルテレビについて、J:COMの事業戦略を軸に語る。
- 固定ブロードバンドを巡る状況 (NTT光卸)
- 4K8Kを巡る状況
- 無線サービスを巡る状況 (BWA、MVNO)
- 映像サービスを巡る状況 (OTT)
- 法制度と規制を巡る状況
- 新サービスの展望
- 世界の動き
- 業界プラットフォームの動き
- 質疑応答/名刺交換
2. 「どこでもコミチャン、コミチャンEverywhere」を実現する「じもテレ」の取組
(2015年2月19日 14:25〜15:35)
業界連携を担うコンテンツ流通プラットフォームとして、全国のケーブルテレビ局間で、月間1500本以上の番組を配信しているAJC-
CMS (全国ケーブルTVコンテンツ流通システム) 。この仕組みをベースに、全国のコミチャンを一同に集めてネットで配信する「じもテレ」。質の高い地域の番組をいつもでもどこでも見られる「じもテレ」の仕組みと課題、活用方法をご紹介する。
- AJC-CMSとは
- ケーブル局間でのコンテンツ流通の現状
- 「じもテレ」とは
- 「じもテレ」の機能、デモンストレーション
- 「じもテレ」の活用事例
- 海外番組販売への取組
- 質疑応答/名刺交換
3. CATVにおけるIoT/ビッグデータの活用
(2015年2月19日 15:50〜17:00)
通信・放送業界の状況が激変する中、自社インフラの所有だけではCATV事業者の優位性は薄れつつあり、今後はインフラを活用した新たなサービスの提供へと重点を移す必要がある。
そこで注目されるのがIoT/ビッグデータである。家電、自動車、ウェアラブルなどあらゆるモノにセンサやカメラを装着してインターネットにつなげ、新たな価値の提供を目指す“IoT” (Internet of Things) への関心が高まっている。宅内機器ICT化やマイナンバー民間活用などを通じ、今後CATVが地域密着サービスを拡充していくにあたり、IoT/ビッグデータは重要な役割を果たすものとみられる。
本講演では、IoTから集まるビッグデータを活用し、新市場の創出を目指す先進事例を幅広い分野から紹介する。さらに、地域CATV事業者が、IoT/ビッグデータをいかに活用しうるかという視点から、普及に向けたボトルネックや連携の必要性も含めて、論じることとしたい。
- スマホの次は? IoTで機器をつなげて新市場の創出へ
- IoT/ビッグデータの概念と活用状況
- IoT/ビッグデータ活用による新市場・サービス創出の可能性
- スマートホーム ・エネルギー ・医療・ヘルスケア
- ウェアラブル ・自動車 ・鉄道 ・小売 ・農業 ほか
- ビッグデータ関連産業の国内市場規模
- IoT/ビッグデータ活用に向けた3つのボトルネック
- 地域CATVにとってのIoT/ビッグデータ活用の可能性
- CATV事業者の連携への意識 (アンケート結果から)
- 質疑応答/名刺交換