本セミナーは、膜・フィルムのハイバリア技術の基礎から解説し、無機二元蒸着法、CVD法、バリア性の測定評価について詳解いたします。
(2015年3月19日 10:30〜12:10)
バリアフィルムの一種である透明蒸着フィルムは、従来の塩素系フィルムやアルミ箔の廃棄燃焼時の塩素系ガスや残渣という環境課題の解決を目指し、国内のフィルムメーカー・印刷メーカー等により開発上市され、そのバリア特性の良さや湿度依存性の少なさを生かし食品包装を中心に広く普及してきました。 最近は電子レンジ調理可能なレトルトパウチなどに採用され、ビン・缶代替の環境対応商品として海外でも展開が図られております。また、太陽電池バックシート、真空断熱材など食品包装以外にも用途が拡大され、今後はさらにハイバリア化とコストダウンの要求が厳しくなっていくと予想されます。 東洋紡独自の二元蒸着法を用いたバリアフィルム「エコシアール」は、透明性と加工適性に優れた包装用ガスバリアフィルムです。広幅・高速のロールtoロール真空蒸着技術に加え、プラスチックフィルムの表面改質技術、機能性トップコートとの組合せによるハイバリア化技術、生産性向上技術について平易に解説いたします。
(2015年3月19日 13:00〜14:40)
高度食品包装、医薬品包装、有機太陽電池、有機EL等の分野では従来のバリアフィルムより格段に性能が良いハイバリアあるいはスーパーバリアフィルムが必須部材となっています。これらのハイバリアを可能にするためにはCVDのようなナノテク技術による高度な成膜技術とその生産技術が求められます。本講演ではそのための材料技術と生産技術についてわかりやすく解説します。
(2015年3月19日 14:50〜16:30)
ガスバリア性試験はフイルム・膜が気体の透過を遮断する特性を利用して開発された製品のガスバリア性を求める評価方法であり、樹脂メーカから食品、衛生・製薬、電気電子、自動車分野などあらゆる分野に必要とされている。各分野における評価対象製品および高温高湿度試験方法についての最新ガスバリア性評価方法について述べる。