(2015年2月26日 10:30〜12:00)
近年、汎用性、生産性、経済性に優れた高温構造用金属間化合物開発の機運が高まり実用材料としての検討が進んでいる。本講演では、まず、耐熱材料として高いポテンシャルを有する高温構造用金属間化合物の特徴と問題点を概観し、続いて、講演者らが創製と開発を行っている耐熱、耐摩耗、耐酸化、耐食に優れた二種類のNi基金属間化合物合金を紹介する。併せて、幾つかの部材・部品への開発事例を紹介し、今後の技術動向と展望について講演する。
(2015年2月26日 13:00〜14:30)
C/Cコンポジットが世に誕生してすでに50年近くがたち、新素材というにはいささか違和感を覚えるが、各C/Cコンポジットメーカーの低コスト化の努力の甲斐あって、ようやくここ数年で一般産業用途に使用される場面が増えてきているのが現状である。本セミナーでは、C/Cコンポジットの価格動向、用途展開の変遷と今後期待される分野について解説する。
(2015年2月26日 14:45〜16:15)
炭素繊維の発明に続き、SiC連続繊維の工業的製造方法が40年前に世界で始めて開発され、原子力、宇宙・航空関連材料分野で超耐熱、超耐酸化性次世代材料としてCMCには非常に大きな期待がかけられてきた。繊維の高性能化とCMCの安価な製造方法であるPIP法の進展とともにようやく実用化が見えてきた。本セミナーでは、実用化のために克服すべき課題の現状と進捗状況を、PIP法を中心に、関連する原料の低コスト化の可能性などを含めて、解説する。