医療分野の最大ビッグデータであるナショナルデータベースが解禁になり、さらにDPCを活用した地域医療ビジョン策定が進められている。また3600万人の保健医療介護の国保データベース (KDB) の利用が開始された。こうした保健医療ビッグデータの概要などを提示し、それらを活用したビジネス構想について検討する。
リアルワールド・データ (Real World Data:RWD) とは、診療録、健診データ、レセプトデータなどの実診療行為に基づくデータベースのことである。これらのデータベースから導かれるエビデンスをリアルワールドエビデンスともいう。このRWDが最近注目されるようになった背景には、電子化された大量のデータを収集し、データベースに格納し、分析するデータベース技術の進歩がある。講演では、こうした背景とともに、その活用の実態の事例と、その課題等について、以下の項目について考えていこう。
これまで医療用医薬品企業の営業・マーケティングは、医師に対する活動と医療機関への納入情報が重視され、最終消費者である患者の行動や声の反映は十分ではなかった。本講演では、医薬マーケティングの質向上につながる大規模処方データの活用事例、更には、プロモーションへの展開の可能性について紹介する。
リアルデータだからこそのリアルワールド・データをマルチな視点から事例を中心にお話します。