近年、ストレスおよび快適性に関する多くの評価手法や計測技術が開発され、利用されているが、それらの評価法や解析技術は、断片的であり、生理、心理両面からの統合的な評価や解析は、十分に行われていないのが現状である。
そこで、本講では、まずストレス研究や快適性評価に関する総論的な内容を理解した上で実際の計測や調査に必要不可欠な心理学的、生理学的な評価技術を統合的に理解できるよう数多く事例、計測技術を紹介したい。さらにもそれらの技術的特長と合わせて課題について浮き彫りにすることで化粧品やヘルスケアおよびOTC薬品の開発評価への展開についても言及したい。
- ストレス・快適性とは?
- ストレス学概論:ストレス研究とストレス学説
- ストレスに関連する実態調査
- ストレス、快適性評価における生体反応概論
- ストレス・快適性と生理反応
- 中枢神経活動/自律神経活動/循環系/分泌系
- サーカディアンリズムと生体反応
- ストレス・快適性評価のための心理、生理関連計測技術
- 心理的評価法
- 生理的評価法1
- 生理的評価法2
- 生理的評価法3
- 中枢神経系:脳波
- NIRS
- fMRI
- SPECTなど
- 生理的評価法4
- ストレス負荷法
- 総合的評価法
- ストレスが生活者の心理生理、健康に及ぼす影響
- 生活者の愁訴概説
- 皮膚・生理機能への影響
- 睡眠への影響
- 食欲への影響
- 女性の冷え症状への影響
- グローバル視点
- 生活者の愁訴に対する改善策と課題
- マッサージによる効果と課題
- 香りによる効果と課題
- 温冷による効果と課題
- 入浴による効果と課題
- 運動による効果と課題
- サプリメント
- まとめと今後
- 本講のまとめ
- ストレス、快適性研究の今後