高分子分野の新しい開発テーマを決めるにあたり、ふたつの流れが顕在化しています。ひとつは「従来型」と評される同業他社の動向情報やトレンドを追随する方式であり、もうひとつは「減点型」ともいえる客観的な評価基準を作成し順位付けする方式です。しかし、どちらも“必要な技術水準とマーケットの情報” が拾いにくく、空振りの確率は増加傾向にあります。 本セミナーでは、まず過大評価気味の“高分子の真の実力”を客観的に検証します。次に、高分子分野における代表的な失敗テーマの原因と誘因を、選定過程と技術側面のそれぞれについて検証します。また、強い同調圧力が常態化の日本企業において「テーマ選定における技術者の責務」を共に考えたいと思います。締めくくりとして「見過ごされている有望テーマ」と考えられるものについて、多面的な情報を提示いたします。 技術者だけでなく、企画・営業・マーケテイング・技術広報など広い職能を対象とした講座として組み立てました。「次のテーマ選定とは、どのようなプロセスであるべきなのか」を自身の中で再構築していただくことを、講義の主眼に置いています。