1. 電力自由化で激変する日本市場
(2015年1月23日 14:00〜15:25)
日本の電力市場は2015年4月から始まる3段階の改革によって2020年代までに激変する。地域独占の電力会社の「壁」が崩れ、さまざまな産業が電力市場に参入する。まずは小売全面自由化だ。「通信」や「燃料電池」などの具体例を挙げて紹介する。
- 電力の自由化とは何か
- 電力会社に何が起っている
- 既に進んでいる電力自由化
- 今後の3段階のシステム改革の内容とは
- 電力小売に参入する主な産業
- 自由化と新エネルギーの動向
- 質疑応答/名刺交換
2. 欧米風力・太陽光の発電量予測の現状と先端事例
~発電量予測による新しい形の売電ビジネスと系統運用~
(2015年1月23日 15:35〜17:00)
日本の再生可能エネルギー固定価格買取制度も3年目に入りつつあり、種々の課題も明らかになってきた。これまでは「全量買取」の下で、発電事業者側は設備を建設し、運用しているだけでよかったが、今後は、系統の受入状況を吟味しながら、発電量のコントロールをすることが求められる。また、天候に応じて変化する発電量を、事前に予測して、予測できた発電量を系統運営者側に伝える、ないしは、卸売市場に「計画性のある発電量」として高く売ることもできるようになるであろう。本セミナーでは、欧米の発電量予測の先端事例を見ながら、日本で定着する可能性のある「計画的な再エネ発電」のあり方を探る。
- 風力・太陽光発電の発電量予測の基本
- 発電量予測の基礎となる気象モデルの活用形態
- 日本の風力発電量予測の動き
- 九州大学開発の風況シミュレーション (ローター・ナセル脱落事故原因を把握)
- LIDAR (light detection and ranging) による風況計測
- 欧州で進化した風力 (太陽光) 発電に関わる系統運用
- 風力発電所の新潮流=系統親和性の中身
- 系統親和性を実現する風力発電の新機能
- ドイツの風力発電予測、関連研究機関と企業
- ドイツの風力発電の系統運用はどうなっているか?
- 発電量予測が売電収入を増やすメカニズム
- 風力 (太陽光) 発電量予測が売電収益に与える好影響
- 売電収益改善を目的に発電量予測を専門に行う欧米企業
- 発電量予測の先端動向
- 発電量予測と実際の発電量の差をどう処理するか
- 予測対象地域の規模が大きくなるほど、予測誤差が減少
- 国全体で風力・太陽光の発電量を予測するスペイン
- 複数の予測モデルを組み合わせる (スペイン)
- 短期の風力発電量の急増・急減 (Ramp) を予測する技術
- 質疑応答/名刺交換