事業化プロデューサーとは簡単に言うと、「新たな売上をつくれる人材のこと」である。技術を理解し、魅力あるビジネスモデルをつくり、そして新規事業創出のマーケティングのできる、エネルギーをもった人材のことである。企業には、研究開発、企画、製造、営業など各機能の専門人材は豊富に存在している。しかし、上記のような事業化プロデューサー人材は、必要とされているにも関わらず、育成の仕組みがないというのが実態である。確かに新規事業をつくることは、簡単なことではない。しかし、新規事業は、決して一人でつくれるものではなく、複数の専門人材を有機的に連携させ、顧客基点に立った、儲かるビジネスの仕組みをつくりあげていくことにある。この有機的連携を促し、推進のリーダーが事業化プロデューサーなのである。日本においては、この革新リーダーが決定的に不足している。
本講座は、これからの時代に必要とされる革新リーダーである「事業化プロデューサー」を目指していこうとする人、及び目指し始めた人のためのものである。
- 商品差別化発想から事業モデルの差別化発想へ
- 商品企画とは何か
- 商品企画と新規事業企画の違い
- 商品差別化発想から事業モデルの差別化発想へ
- 成功・失敗要因を掘り下げる
- セオリーと通説と固定観念
- 新規事業開発におけるもっともらしいウソ
- 固定観念がイノベーションを阻害する
- 新規事業開発の戦略パターン
- 事業化プロデューサーに不可欠な“違和感“を感じる感性
- ヒント探しとヒントから事業を構想するポイント
- 事業モデルの体系とユニークな事業モデルのポイント
- 既存市場変革型と新規市場創造型の事業モデル
- 儲かる事業モデルのポイント
- トレンドの種類と新規事業との関係
- 潜在ニーズと新規事業開発との関係
- 違和感の感性と新規事業の関係
- 技術は要素分解するほどアプリケーションから遠ざかる
- 意思決定の人の心理と組織心理
- “客観性“の考察と商品・事業の目利き力
- 顧客価値を追及する
- 新規事業の構想づくりの進め方
- 新規事業のメカニズムの理解
- 意外に知らない自社の事 (顧客から見た自社)
- 事業モデルの進化を理解する
- 新規事業開発の進め方プロセスの種類を理解する
- 社内にある壁を越えるには
- 探索領域の決め方
- 仮ドメインによって探索領域を設定する
- 仮ドメイン設定の例
- ビジネス構造マップの活用
- ビジネス構造マップの威力と作成のノウハウ
- 顧客の決め方
- 古くても奥が深い顧客セグメンテーション
- 顧客セグメンテーションの要件
- 顧客セグメンテーションの進め方
- 仮ドメインからの顧客セグメンテーション
- 魅力ある潜在ニーズの見つけ方
- 価値の種類
- 顧客の目的から考える上位目的発想
- ニーズの発掘は発信から始まる
- 顧客を理解し論理的・創造的にアイデア仮説をつくる
- 顧客との対話のポイント
- 提案先の選定とアクション
- ビジネスモデルのつくり方
- 売り方づくり
- 事業特性と売り方
- 事業特性と競争障壁と勝ちパターン
- 最適な業務モデルの設
- 収益モデルの設計と収益モデル作成のポイント(価格、コスト、販売量の3つの変動要素)
- アイデアを客観的にチェックする方法
- スタートアップのマーケティング
- 意思決定、社内説得のポイント
- 本当に新規事業をつくりたい人は誰か
- 90%が賛成するテーマが成功しない理由
- 質疑応答/名刺交換