ロボット技術が研究室を出て社会と接点を持ちはじめた。「第二次ロボットブーム」が到来している。介護・交通・生活支援や災害対応ロボットを開発し提供するには、法的リスクを検討しなければならない。本講演では、次世代ロボットが直面する法的リスクを、1.物理安全、2.情報安全、3.行政法規的規制の3タイプに分類し、わかりやすく概説する。
- 次世代ロボットとは
- 国際標準規格 (ISO)
- 経済産業省
- 「第二次」ロボットブーム
- 次世代ロボットの法的リスク
- 物理安全 (事故を起こした場合の法的責任)
- 情報安全 (ネットワークロボットとプライバシー)
- 行政法規的規制を受けるリスク
- 次世代ロボットと物理安全
- 事故が起きた場合の法的責任
- 民事責任・刑事責任
- 誰が責任を問われるのか
- 自律型ロボットの特質と責任論
- 刑事責任と裁判例
- 民事責任
- 契約責任
- 不法行為責任
- 製造物責任 (Product Liability)
- 国家賠償責任
- 民事責任と免責同意書
- 誤用・改造と民事責任
- 製造物責任
- 製造物責任とは
- 製造物責任と裁判例
- State of the Art と Risk & Benefitについて
- State of the Artとは
- Risk & Benefitとは
- 訴訟リスクはイノベーションを阻害しているか?
- 物理安全に関するわが国の取組
- 国際安全規格
- 安全認証制
- 保険制度
- 安全認証とディスカバリ (証拠開示制度) について
- 自律運転自動車の直面する法的課題
- 自律運転自動車とは
- 完全自律運転自動車の法的問題
- 不完全自律運転自動車の法的問題
- 自律小型無人飛行機の法的問題点
- ロボットの輸出と外為法 (武器輸出規制)
- ロボット兵器と国際法上の問題について
- 次世代ロボットと情報安全
- HNI (Human Network Interface) としての次世代ロボット
- クラウド・ネットワークロボット
- PEPPERのビジネスモデル
- クラウド・ネットワークロボットと法的権利
- 肖像権
- プライバシー権
- パーソナルデータ
- センシティブ (機微) 情報
- 行動の自由 (パノプティコン)
- 次世代ロボットと監視カメラ
- 法令
- 裁判例
- 合法性の基準
- 次世代ロボットとビッグデータ
- ビッグデータを巡る法的論点
- 現行個人情報保護法の解釈と問題点
- パーソナルデータ取得等事例と個人情報保護法
- プライバシー保護法制の国際的動向
- EU
- わが国の個人情報保護法改正の動きと見通し
- SUICAデータ譲渡事件の経緯
- 大阪駅ビル顔認証実証実験の経緯