(2014年12月17日 13:00〜13:55)
無人航空機は、軍事利用中心から民生利用も含めた利用拡大へと大きな転換点にある。国際機関や主要国では無人航空機の商業利用に係るルール作りも急速に進む。こうした中で、我が国は、無人航空機を中心に、国内の産業の振興にどのように取り組むか、現状と今後の課題について解説する。(2014年12月17日 14:00〜14:55)
無人航空機はわが国では農薬散布ヘリとして世界に先駆け普及し、近年では小型マルチコプターによる空撮なども活発である。世界的には、ICAO (国際民間航空機関) が中心となり民間航空機空域での飛行ルールの検討を開始し、米国ではFAA (米国連邦航空局) が有人機と無人機の統一的運航ルールを2015年までに制定する予定である。こうした活発な無人航空機の開発状況とその課題を概観し、わが国でのルール作りに関して展望したい。(2014年12月17日 15:05〜16:00)
コンピューターコントロールと親和性の高いマルチコプター。従来の翼を可変させて飛行するような、メカニカルな部分が無く電気仕掛けで飛行するUAVは、様々なセンサー、制御手法との組合せで多くの可能性を秘めている。橋梁などのインフラ整備、3次元オルソ作成、災害対応、屋内検査、無線リピーター、UGVとの連携など、エンルートが取組んでいる事例、動画を交えながら、現状の自律制御技術を紹介。さらに現場から寄せられる技術面、運用面の課題と、今後の開発テーマ、将来への展望について解説する。(2014年12月17日 16:05〜17:00)
ヤマハ発動機では30年前から無人ヘリコプター事業を展開しており、現在では国内で約2,700機、海外で約200機の無人ヘリコプターが活躍している。その用途は殆どが農業目的で、特に水稲の農薬散布用が最も多い。農業用途以外では、福島原発の放射線量調査や活火山の磁気測定、地震計設置など、人ではできない場面で活躍している。近年は海外にも展開しており、今後は広大な農業市場に参入すると同時に、観測や計測、空撮などの用途にも拡大して行く。