接着の理論と実際

接着の理論を体系的に学びたい人 、業務に接着の知識が必要な人を対象にして接着の理論と実際の接着改良の方法をわかりやすく説明する。接着の理論には色々なものがあり、それらの間の関係について解説した書物は少ない。 　ここではこれらの関係とこれを踏まえた塗布層の設計指針について説明したい。また、現実の系で接着を改良する具体的な手段について紹介したい。

1. はじめに
   • 本日の講演の内容と目的
2. 物体の形態と剥離方法
   1. 考える物体の形態
   2. 剥離の方式
3. 接着のいろいろな理論
   1. 機械結合説
   2. 1次結合説
   3. 静電気説
   4. 拡散説
   5. 酸塩基説
   6. 2次結合説
   7. WBL説
4. 接着の理論式
   1. 剥離の理論式
   2. 理論式と実際の剥離力
5. 界面化学
   1. Youngの式
   2. 表面エネルギーと界面エネルギー
   3. 固体の表面エネルギー
   4. 濡れ
   5. 接着仕事
   6. 親和性
6. 基材と塗布層の最適な関係
   1. 濡れ
   2. 接着仕事
   3. 親和性
   4. まとめ
7. 接着仕事と実際の剥離力
8. 凝集破壊
   1. 凝集破壊に効く要因
9. 接着力に効く要因
   1. 表面粗さ
   2. 内部応力
   3. 水分
   4. 物質の偏在
10. 接着改良技術
    1. 接着を支配する要因
    2. 表面処理
    3. プライマー
    4. 界面への物質の偏在
    5. 表面粗さ
11. 終わりに
    • まとめ
• 質疑応用・名刺交換