第1部 発泡成形における品質向上及びトラブル対策
(2015年1月22日 10:30〜12:00)
発泡成形技術は経験的な要素が大きく支配しておりますが、今回のセミナーではそれらの支配要因を出来るだけ体系的に解説して行きたいと思います。併せて、講師の永年の経験に基づき、経験的な要素にも目を向けて行きたいと思います。即ち、今回のセミナーでは、発泡成形技術について原料・反応条件・成形方法など基本的な面から、それらの応用展開に到るまでの全般について解説してみたいと思います。
発泡成形技術を担当している研究者・技術者・製造担当者の皆様 (メーカーの皆様) 、発泡プラスチックスを利用されている皆様 (ユーザーの皆様) のご参加を期待しております。また、質疑応答の時間では、現時点でお持ちの疑問点などにも応えて行きたいと考えていますので、お気軽にご相談下さい。
- 発泡成形技術の基礎
- 発泡成形技術のキーポイント
- 発泡成形技術の分類
- 発泡成形技術の理論的考察
- 発泡体の物性論
- 試験方法
- 発泡成形技術の概要 (各論)
- 発泡成形の概論 (需要動向など)
- ポリウレタン系フォームの発泡成形技術
- ポリスチレン系フォームの発泡成形技術
- ポリオレフィン系フォームの発泡成形技術
- フェノール系フォーム
- その他のフォーム
- 品質向上対策
- 気泡の微細化対策
- 難燃化対策
- 耐久性向上対策
- 機械的強度の向上対策
- その他の品質向上対策
- トラブル対策
- トラブル対策の共通点
- 溶融発泡成形のトラブル対策
- 固相発泡成形のトラブル対策
- 注型発泡成形のトラブル対策
- その他の対策
- 市場動向、技術動向など
- 市場動向
- 技術的課題とその対応
- 発泡剤対策
- 環境問題
- 安全衛生問題
- 難燃性問題など
- 法規制動向
- 化審法
- PRTR法
- 労働安全衛生法
- 消防法
- 毒劇法など
- その他
第2部 超臨界CO2発泡成形の原理とプロセス及び諸特性向上技術
(2015年1月22日 12:50〜14:20)
本セミナーでは、超臨界CO2を用いたプラスチック発泡成形の基礎と最新動向について解説します。強度向上が図れる発泡体の設計法、任意の気泡を有する発泡体の成形プロセスや成形条件の選定に関する基準並びに発泡に必要な素材特性について説明します。プラスチック系素材は、粘弾性という弾性的な性質と粘っこい粘性的な性質を有する素材であり、これらの性質は時間並びに温度によっていずれかの挙動あるいは共存する挙動として現れることから取り扱いが困難であります。しかしながら、粘弾性特性を示すがゆえに所望の気泡を有する発泡体の設計が可能となります。この素材の粘弾性特性を一つの基準とした超臨界CO2発泡体の設計法について平易に説明します。
- 超臨界CO2発泡原理と影響因子
- 発泡原理の定性的説明
- 気泡数と圧力・温度の関係式
- 気泡数に及ぼす飽和圧力・発泡温度の関係式
- 粘弾性挙動に基づく発泡制御法
- 粘弾性挙動と発泡プロセス
- 発泡成形システム
- 発泡に及ぼす影響因子と効果
- 基本的な影響因子
- 超臨界流体の特性
- 材料特性と発泡制御
- 超臨界CO2発泡体の諸特性と強度向上法
- 鈴構造体と減衰特性
- 強度向上法
- 微小気泡による強度向上
- 分子配向による強度向上
- その他の強度向上
第3部 化学発泡剤の種類と選択方法、その使用方法について
(2015年1月22日 14:30〜16:00)
発泡成形における化学発泡剤の特徴と、各種発泡剤の説明。
発泡成形を検討するに際し、発泡剤を選定する方法。
化学発泡剤を用いた発泡成形の例の紹介など。
- 化学発泡剤とは
- 主要な発泡剤の種類
- 化学発泡剤の特徴
- 主要な有機系化学発泡剤
- ADCAについて
- DPTについて
- OBSHについて
- 無機系発泡剤
- 発泡剤の複合化
- 化学発泡剤を用いた主な発泡成形例
- 高倍率の発泡成形
- 連続発泡成形
- 特殊な発泡成形
- 目的に応じた発泡方法の選択
- 成形方法の選択
- 発泡剤の選択
- 成形条件と発泡体の性状
- 化学発泡におけるトラブル
- 化学発泡剤由来の成形不良
- 不具合の原因と対策