屋外位置情報サービス (LBS:Location-Based Service) の成功を受け、近年、屋内LBSにも注目が集まっている。
その実現のためには、GPSなどの衛星測位に変わる屋内に適用可能な測位技術が必要となる。
そこで、本セミナーではまず国内外で開発が加速しているPDR (歩行者慣性航法) 技術や、BLE (iBeacon) 、UWB、音波、RGB-Dカメラ、 MR (複合現実) カメラトラッキングなどを用いたサブメートル測位手法について概観し、PDRやMRカメラトラッキングに関するベンチマーク標準に向けた動向を紹介する。さらに、徐々に増えつつある屋内測位技術の製造現場やサービス現場での従業員行動分析の実証事例についても触れ、今後の屋内測位技術と屋内LBSの展開についての課題と可能性について議論する。
- 屋内測位技術 ~国内外・産総研での研究開発事例~
- 相対測位 : PDR (歩行者デッドレコニング)
- PDRの世界動向
- PDR手法の概略
- 省電力PDR指向モーションコプロセッサー:PDRLE/Frizz
- PDRplus:PDRと動作認識の統合
- サブメートル級測位技術
- PDRとBLEのハイブリッド測位
- UWB-IR (Ultra Wide Band Impulse Radio) 方式
- 音波方式
- 可視光通信
- RGB-Dカメラ
- MR (複合現実) カメラトラッキング
- ベンチマーク標準化
- TrakMark:MRカメラトラッキングのベンチマーク標準
- PDRベンチマーク標準化
- 従業員行動分析 ~国内外の事例~
- 物流サービス (トラック、倉庫内)
- 病院 (Wi-Fi測位)
- オフィス (近接センサ)
- 従業員行動分析 ~産総研での事例~
- サービス産業におけるQC活動
- CSQCC (Computer Supported Quality Control Circle)
- がんこ銀座4丁目店におけるQC活動支援
- スーパーコート (老人ホーム) スタッフの行動可視化
- 城崎温泉旅館での従業員スキルに関する仮説策定支援
- トラスコ中山 (物流倉庫) での動線把握
- まとめ : どのように技術を現場に埋め込むか