自動車吸音・遮音の基礎と車室内評価 材料開発の現状と課題

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プログラム

第1部 自動車における吸音・遮音の基礎と車内音評価

(2014年12月19日 10:30〜12:00)

 遮音・吸音の基礎理論をわかりやすく紹介し、その事例として、エンジンで発生した音がエンジンルーム内で音響増幅、さらに一重壁パネル、内装材を透過し、車室内に侵入するメカニズムと対策について解説する。さらに、車室内に侵入した音の拡散を吸音シート、吸音天井の開発により防止し、車内騒音低減に成功した事例を紹介する。

  1. 遮音・吸音基礎理論
    1. 遮音理論の基礎、吸音理論の基礎をわかりやすく紹介
    2. 自動車の車内騒音寄与度解析結果
  2. 音響増幅防止による車内音改善
    1. エンジンルーム内の音響増幅と車内音
    2. 共鳴型サイレンサーの開発事例
  3. 一重壁パネルの遮音性改善
    1. ステフネス、質量則 (マスロー) 、コインシデンスと透過損失
    2. エンジンカバーの遮音性改善事例
  4. 内装材の遮音性改善
    1. カーペット、フェルトなどの振動伝達比と車内音低減効果
    2. 共振型カーペット (遮音材) の開発事例
  5. 吸音対策
    1. 室定数と車内音低減効果、室定数測定方法
    2. 吸音シート、吸音天井の開発事例

第2部 特許等からみる吸音材・遮音材の技術動向及び吸音不織布のメカニズム

(2014年12月19日 12:50〜14:20)

 自動車等の吸音材に対するニーズについてレビューし、吸音材性能が評価方法によって異なること、及び厚みを薄くして軽量で高性能な吸音性能を発揮させる新規吸音材のメカニズムを解説する。

  1. 特許等からみる吸音・遮音材に対するニーズについて
  2. 吸音材・遮音材の評価について
    1. 垂直入射吸音率・残響室吸音率
  3. 特許等からみる吸音・遮音材の技術動向について
    1. カタログ等からみ る性能比較
    2. 新規不織布吸音材のメカニズムについて
    3. 新規成形加工可能な断熱・吸音不織布について

第3部 吸音・遮音用途における多孔質材料の開発および自動車分野への応用

(2014年12月19日 14:30〜16:00)

 防音という言葉がよく使われるが、その範疇で機能する材料が吸音・遮音材料である。どんな材料でも剛体でない限り、音波の入射に対して吸音性および遮音性を持つもので、各種の材料を吸音材料、遮音材料として有効に機能させるためにはそれらのメカニズムを理解することが重要である。特に最近の環境問題との関わりから両者の機能を兼ね備えた軽い材料が多く使われるようになってきており、自動車用の内装材ではその傾向が顕著である。  そこで本講習会では吸音・遮音の発現メカニズムをしっかり把握し、材料を的確に用いるための勘どころについて講義を行う。また各種の多孔質材料に着目し、その吸音・遮音性の発現メカニズムを捉え、性能の高い吸音・遮音材料の設計・開発指針を与える。材料の使い方・選定法、材料設計のポイントなどについて、物理的イメージを大切にし、講義を行うものである。
【音・振動の防止対策の基礎】

  1. 防止法の形態
  2. 音の反射・吸収・透過
  3. 音の遮断
    1. 無限平板による遮音
    2. コインシデンス現象
    3. 垂直入射・統計入射透過損失
    4. 無限平板の質量則
    5. 有限平板による遮音特性
    6. コインシデンスの制御
    7. 積層構造体による遮音
    8. 遮音上の欠損
    9. 自動車用内装材
  4. 音の吸収
    1. 吸音率
    2. 吸音構造の種類と特性
    3. 音の反射・吸収・透過の波動的取り扱い
    4. 有限厚さの材料に関わる反射及び減衰
    5. 吸音率の測定
    6. 垂直入射・統計入射吸音率
    7. 音響試験
    8. 吸音理論

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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