本セミナーでは、消費者の感性に響く製品デザインを実現するため、色彩・質感の認知メカニズム・定量化手法から、製品開発への応用手法までを詳解いたします。
(2014年12月18日 10:30〜11:45)
よい製品には高い性能 (スペック) が必須であるが、製品の「見た目」も性能と同じくらい重要なファクターである。ただ、見た目の評価は人の脳が行なっているため、定量化には人の評価特性を明らかにし、それを反映させる必要がある。形や色については計測・評価が厳密に行えるようになってきたが、「質感」という高次感性情報の定量化や解明には程遠い、というのが現状である。 本セミナーでは、色彩・質感認知を理解する上で必要な視覚科学と色彩工学の基礎を理解した上で、現時点における質感研究の成果 (メカニズムや定量化) を俯瞰するとともに、その測定法や応用まで、実例をあげながら紹介する。
(2014年12月18日 12:30〜13:45)
(2014年12月18日 13:55〜15:10)
色彩はひとの心に直接響き、短期的あるいは長期的に記憶に残るデザイン要素である。そして色彩はデザイナーやコーディネーターだけが上手に使いこなせばよい、というものではない。商品企画部門、営業販促部門、技術部門、マーケティング部門、経営部門それぞれに携わる方々にとっても色彩と無縁ではいられないのが現在のビジネス環境なのである。 ところが、色彩は“センスの問題”であり、十人十色と言われるように“主観性が高いもの”であると思われている。誰しもが色彩について意見が言えるが、最適な色彩を決めることは難しい。商品コンセプトを反映したカラーリング、コーポレートイメージを反映したブランドカラー、使用環境・設置環境に適した色彩計画、といったものを実現するための方法を紹介したいと思う。それはコンセプトと色彩を結びつけて考えたり、ひとの好みと色彩を結びつけて考えたりするための客観的な感性ツールである。この感性ツールは色彩だけなく、質感や素材感を対象として応用展開が可能である。
(2014年12月18日 15:20〜16:35)
性能、形に差異を持たせるのが難しい現在の製品デザイン。 高級、かわいい、心地良いなど、感性に訴えかけ、ユーザーにとって魅力ある商品、メーカーにとって高値付けできる付加価値の高い商品づくりには、C M F (カラー・マテリアル・フィニッシュ) デザインの存在が欠かせない。 しかし、製品デザインの中においてCMFの重要度が理解されているとは言えず、また、いざCMFデザインに手を付けようと思っても、どう開発すれば良いのか分からない、というのが実情であろう。 CMFの役割と、その開発手法について、事例を挙げながら紹介する。