電子署名/電子記録とCSV、試験検査室管理

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会場 開催

FDAコンピュータ指摘107と対応事例と試験検査室管理の対応策の2テーマセットにしたコースです。
セット受講で特別割引にてご受講いただけます。
通常受講料 : 92,340円(税込) → 割引受講料 66,690円(税込)

日時

開催予定

プログラム

2014年12月9日 (火) 『FDAとPIC/Sのコンピュータ要件およびFDA査察指摘事例と対応方法= 電子記録/電子署名とCSV =』

 電子記録および電子署名を規制業務に利用する場合の要件が厚労省「ERES指針」に定められている。CSV実施方法は厚労省「適正管理ガイドライン」に具体例として示されている。一方、米国においては、省令に相当する21CFR Part 11に電子記録・電子署名の「規則」が定められている。CSVについては実施方法の規則もガイダンスもFDAにはないが、ウォーニングレターにおけるCSVの指摘は多い。PIC/Sに関しては、本年7月1日に我が国はPIC/Sの一員となったこともあり、PIC/Sコンピュータ要件への適合がより一層求められるようになったところである。

本講座では以下の説明をとおし、FDAのコンピュータ要件を把握していただく。

PIC/Sについては、以下に規定されたコンピュータ要件を習得していただく。

ERES/CSVに馴染みのなかった方にも理解していただけるよう、ERES/CSVの基礎から説明する。また、付録CDに収載する豊富な解説文書により、日欧米3極のコンピュータ要件について後日の自習が可能である。
ERES:Electronic Records, Electronic Signatures (電子記録、電子署名)
CSV:Computerized System Validation (コンピュータ化システムバリデーション)

  1. 電子記録・電子署名の基礎
    • 真正性、見読性、保存性、監査証跡
    • オープンシステム、デジタル署名
  2. 生データの電子化対応
    • 生データと監査証跡対象の規定
    • バックアップとアーカイブ
  3. CSVの基礎
    • DQとリスクアセスメント
    • トレーサビリティマトリクス
  4. GAMP 5のポイント
  5. コンピュータ化システム適正管理ガイドライン
    • コンピュータ査察の基本方針
  6. FDA Part 11 (規則) とガイダンス
    • Part 11査察再開とその影響
  7. FDAのコンピュータ指摘107件の紹介
    例:
    • スプレッドシート (エクセル) をバリデートしていない
    • サンプル数をエクセルで管理しているがその真正性を証明できない
    • クロマトグラム生データを削除できてしまう
    • 監査証跡をチェックした記録がない
    • HPLCの電子生データが残されていない
    • 運用開始以降、パスワードが変更されていない
    • 共有ID/パスワードによる運用となっている
  8. PIC/Sのコンピュータ要件
    例:
    • 監査証跡の定期レビュー (Annex 11)
    • 生データとする電子記録を規定 (PIC/S GMP)
    • 監査証跡対象の記録を規定 (査察官向けガイダンス)
    • カテゴリ3に対するDQ (Annex 11)
    • 待避データの見読性維持 (Annex 11)
    • 定期的な照査 (Annex 11)
    • エクセル・スプレッドシートの管理 (EMA Q&A)
  9. FDA指摘への対応事例
    • 監査証跡のレビュー
    • HPLCの電子記録維持
    • エクセル・スプレッドシート など
  10. 質疑応答

CSV/ERESに関し、日常の業務において困っていることや疑問などにお答えする。
事前質問大歓迎です。
名刺交換可

2014年12月10日 (水) 『グローバルGMPの要求事項と規制当局の指摘事項に学ぶ「試験検査室管理」』

 医薬品製造においては、製品の開発段階から確立された安全性、有効性を担保するために製造管理や品質管理の基準を遵守して一定品質の製品を市場に供給することが重要となる。製造管理及び品質管理を行う上で、試験検査の実施は、客観的な実証を得るためには重要な意味を持つ。GMP上、適切な試験検査業務を実施するためのポイントを規制当局の指摘事項を踏まえて解説する。

  1. GMP査察
    1. 試験検査室に対する当局査察のアプローチ
    2. 当局査察に学ぶ管理ポイント
  2. 試験検査室管理におけるGMPの要件
    1. 品質部門の責務
    2. 文書管理
    3. 品質管理のポイント
      1. 規格設定 分析法バリデーションの結果とロット分析の取り扱い
        • 規格下限 (上限) において危険率 αで分析値が不合格になるロットの推定値
        • 消費者危険率と規格:不良品の品質を有するロットの分析値の分布の上限が 規格下限を超える確率をβに抑えるとき
        • 生産者危険率と規格:製品の分析値の分布が規格下限 (規格上限) を下回る (上回る) 確率 をαに抑えるとき 治験薬の品質規格
        • 有効期間と安定性試験
        • 安定性試験の結果に基づいた有効期間の設定
        • 治験薬の貯法・有効期間に対する要件
        • 使用期間 (リテスト日) の設定と延長方法
    4. 変更管理
      • 製法変更と評価手順
      • 同等性/同質性評価とは
      • 試験法等の変更
      • GMPにおける変更管理
    5. 逸脱管理
      • OOS (Out of Specification) の対応
      • 当局査察の方法と逸脱管理の考え方
  3. 外部試験機関への依託と技術移転
    1. 試験室管理の確認と依託契約
    2. 技術移転

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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