【第1部】 ワイヤーハーネスの要求特性と開発・市場動向 (2014年12月3日 13:00〜14:00)
岩井 通 氏 / 元 住友電気工業 (株) 研究開発部門 現 (有) カワサキテクノリサーチ
自動車用ワイヤーハーネスの究極の開発方向を一言で言うと、ハーネスがない状態ということである。しかし、現実としてワイヤーハーネスを不要とすることはできないため、「細く」、「軽く」ということと、自動車部品として必須である「安く」という3点が要求される項目である。ワイヤーハーネスの技術と課題とともに、市場動向についても紹介する。
- 背景
- ワイヤーハーネスの使用されるところ
- ワイヤーハーネスの市場動向
- 自動車用電線の変遷
- ワイヤーハーネスの技術と課題
- 環境対応、細系、軽量化
- ノイズ対策
- 耐熱化
- 高周波対応
- 高電圧化
- 車載ネットワークの流れ
- 無線通信等の新技術
- まとめ
【第2部】 鉛フリーはんだによる高信頼性アルミ接合技術 (2014年12月3日 14:10〜15:10)
不可三 拓郎 氏 / (株) 日本スペリア社 R&Dセンター長
近年、銅に代わる導通用材料としてより軽量で安価なアルミが注目されてきたが、はんだ接合時にはガルバニック腐食が起こりアルミはんだ接合の実現が不可能であった。今回、接合信頼性に優れた鉛フリーはんだを開発したためこれを報告する。
- 背景
- 銅からアルミへ
- アルミ化によるメリット
- アルミ化によるデメリット
- アルミ化の課題
- アルミはんだ付け時の課題
- 接合信頼性の課題 (ガルバニック腐食)
- 流通品の仕様事例 (腐食対策)
- アルミ接合用はんだALUSAC-35
- 基礎物性
- はんだ付け方法
- はんだ組織
- ガルバニック腐食抑制メカニズム
- 腐食反応メカニズム
- 反応抑制のアプローチ
- ALUSAC-35の信頼性
- まとめ
- まとめ
【第3部】 耐応力緩和特性に優れた車載端子用銅合金の開発 (2014年12月3日 15:20〜16:20)
森 広行 氏 / 三菱マテリアル (株) 中央研究所 金属材料研究部
車載端子用の銅合金において、従来より、高強度化、高導電率化、高耐応力緩和特性化などの高性能化が強く求められている。近年はそれらに加えて、低価格化も要求されており、価格と特性が両立したコストパフォーマンスの高い銅合金が求められている。今回はこれらのニーズを紹介し、そのニーズに応えるために開発された銅合金について紹介する。
- 背景
- 伸銅品重要動向
- 車載端子用銅合金動向
- 車載端子に求められる材料評価項目
- 銅合金の課題と合金開発の考え方
- 各種銅合金のメリットとデメリット
- 材料低コスト化、小型化、軽量化
- 材料強化の手法
- 耐応力緩和特性
- 開発合金のコンセプト
- 開発銅合金の特性
- 物理特性
- 機械的特性
- 加工性
- 耐応力緩和特性
- まとめ
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