NCTA The Cable Showは今年が最後になった。NCTAのThe Cable Showは消え、来年からはInternet and Television Expo (INTEX) になると発表した。全米ケーブルTV連盟の展示会から「ケーブル」の名前が消え、インターネットが筆頭となった。それを表すようにHBO、CBS、ESPNは独自に有料ストリーミング配信を発表している。しかし、これでインターネットビデオ (OTT) の勝利が決まったとも言えない。Netflixは成功しているし、着々と海外展開を進めている。だが、ComcastはそのOTTサービスのStreampixから撤退し、VerizonとOuterwallのJVであるRedbox Instantもたったの2年でギブアップした。Sony、DISH等のOTTベースのバーチャル・ケーブルTVの動きもあるが、進歩は遅い。また、OTT向けのSTBも大ヒットしている訳ではない。最初の週末で1,000万台が売れたiPhoneと比べれば、Apple TVもまだ「趣味」の世界である。ただし、変化の兆しは徐々に本格化し、市場全体を変えつつあるのかもしれない。 本講演では、アメリカの最新事情を報告し、今後起こり得る変化と影響について検討する事が目的である。