注射剤の工業化検討とは、製剤処方の検討、包装設計、および製造施設やプロセスのバリデーションに留まらず、商業生産に移行後も、品質や製造プロセスの頑健性を高めるためのくCAPAの実施など広範囲におよぶ。これらを遂行する上で実務者として知っておきたい知識を、演者の経験およびPIC/S GMPの推奨事項を含めて具体的に紹介する。
- 注射剤の工業化検討とは
- 製剤処方の検討
- 添加剤の選択
- 投与法の検討
- 剤型の検討
- 日米欧3極の無菌医薬品GMPのポイント
- 主な無菌医薬品製造GMP・ガイド
- 空調要件
- 清浄区域への要請
- 環境モニタリングの留意点
- 原料管理
- 容器・栓管理
- 無菌中間製品の保管/輸送管理
- 投入/取り出し管理
- 熱滅菌/ガス滅菌/放射線滅菌の留意点
- ろ過滅菌の留意点
- 液体充てん工程の留意点
- 粉末充てん工程の留意点
- 接薬空気その他ガスの留意点
- 凍結乾燥工程の留意点
- アイソレータシステムの留意点
- ブローフィルシールの留意点
- アクセス制限バリアシステム (RABS) の留意点
- CIP/SIPの留意点
- 製薬用水の留意点
- 凍結乾燥のリスクと対策事例
- ロット内品質不均一リスク
- 庫内搬出~巻締までの汚染リスク
- 無菌室との差圧による汚染リスク
- 真空排気初期の微粒子飛散リスク
- 復圧フィルターの微生物汚染リスク
- 商業生産に入ってからの工業化検討部門としての改善業務事例
- 安定性に影響するゴム栓特性
- 凍乾中の真空異常事例
- 凍結乾燥機の運転ミス
- 凍乾品へのゴム栓削り屑混入
- 凍乾不良率の季節変動
- SIP (蒸気滅菌) 直後に仕込んで失敗