(2014年11月28日 13:00〜14:10)
ケーブルテレビ業界を取り巻く環境が大きく変化している。たとえば、幅広い層に普及しつつあるスマートフォンなどのモバイル端末の利用や映像の視聴方法といった、生活者の通信・メディア利用スタイルが変化している。また、さまざまな強みをもった事業者が、映像サービスの提供を始めている。制度や技術の進化もこれらの変化をさらに後押しする。ケーブルテレビ業界はこれらの変化に対応して、新たな取り組みを進めつつある。本講演では、海外動向なども紹介しながら、ケーブルテレビ業界を取り巻く動向とともに、業界の今後の見通しについて考察する。(2014年11月28日 14:25〜15:35)
通信事業者より高速なケーブルブロードバンドの増加で増収増益を続けてきた米国ケーブルテレビ業界は、2014年には多チャンネルテレビ加入者とケーブルブロードバンド加入者数は同じになるとともに今後の成長の余地は少なくなり、通信事業者とのゼロサムゲームに突入している。一方で、通信事業者も光サービスの拡充を本格化し、グーグルファイバも対地を拡充し、ブロードバンドでのケーブル優位は崩れつつある。こうした中、GoGigのスローガンで帯域を1ギガビット超に拡大し、1Gビットの高速ブロードバンドを可能にするDOCSIS3.1を2015年に導入する準備が進んでいる。9月にデンバーで開催されたSCTE (米国ケーブル技術協会) ケーブルエクスポを踏まえ最新の米国ケーブルテレビの動向を紹介し、我が国の今後のケーブルテレビ成長戦略を考える。(2014年11月28日 15:50〜17:00)
映像と通信の両輪サービスにより一兆円の大台を超える事業規模に成長した我が国のケーブルTVビジネスの次代のサービスを支える技術の先読み書として、日本ケーブルラボが独自に調査分析して先にまとめ上げた羅針盤2014の概要を紹介する。具体的には、ケーブルアクセス系次世代伝送インフラと光マイグレーションによるGigabitブロードバンドサービス、ケーブル共通プラットフォーム構想による業界内・業界間ID連携ビジネス、SDN (Software Defined Networking) 、NFV (Network Function Virtualization) 、HTML5による未来型ケーブル家庭端末とスマートホームビジネスを中心に、ケーブル無線を含むインフラからケーブル4Kのサービスまで次代のケーブル技術を展望する。