本セミナーでは、微量異物の正確な捉え方、その分析手段・成分特定および対策について基礎から実例を交えた実践まで詳解いたします。また劣化解析についても説明いたします。
化学、電気、自動車、精密機器、建材、医療、食品、化粧品などのあらゆる分野の製品で、異物や異常によるトラブルシューティングが発生しています。それに伴う顧客からのクレーム件数は増加する傾向にあります。このトラブルシューティングは社運を左右しかねない重大問題に発展する可能性もあり、早期解決は重要な課題となります。 その要因の特定手段として顕微IR測定他による異物分析が実施されています。ところが近年製造技術の進歩や製品の多様化により異物や異常が複雑かつ微小化し、分析手段も高度化を余儀なくされています。これに対し分析機器や関連装置の進歩も著しく、これまで困難であった分析が可能となっています。この結果、各製造・加工メーカでは品質管理・保障部門の充実を図り、迅速・精緻なトラブルシューティングへの対応を重要視するようになってきております。 本セミナーでは、このような業務を担当され異物分析を始めて間もない、またスキルアップを図りたい方々を対象に、サンプリングや前処理、分析手法、スペクトル解析等について説明いたします。特に分析事例を多数紹介しながら進めてまいります。本セミナーで基礎的な知識や技術を収得して頂き、自社での異物問題解決への活用、さらにはより高度な異物分析デザインを構築する能力を身につけて頂ければ幸いであります。