スマートフォンの普及によりモバイル市場は大きな変革点を迎えている。モバイル産業の構造が変化する中、NTTドコモは「スマートライフのパートナー」を目指し、モバイル領域の競争力強化と新たな市場創造に取組んでいる。また、メーカーブランドのスマートフォンの台頭、OTTプレイヤーによる各種サービスの普及、移動通信事業者で同一方式であるLTEの本格拡充により、今後はキャリアとして差異化をどのように確保していくかが課題となっている。本講義においては、ドコモのR&D戦略として、ドコモR&Dの目指す世界観を述べ、モバイル領域の競争力強化に向けたネットワークの進化、新領域の市場創造に向けたクラウドとビッグデータによるサービス創造、および、モバイルデバイスの新たな拡がり等の取組みについて解説する。