東京で夏季オリンピック/パラリンピックが開催される2020年、およびそれ以降に向けた将来の移動通信に要求される飛躍的に高いシステム性能を実現するため、第五世代 (5G) と呼ばれる新しい次世代移動通信システムの検討の機運が昨今、非常に高まっている。本講演では、ドコモの考える5Gの無線アクセス方式に関する要求条件、技術コンセプト、要素技術、および関連するドコモの研究活動などを概説する。5Gでは2020年以降に向けて、2010年と比較して、100倍の高速化、1000倍の大容量化、体感ゼロの低遅延といった飛躍的に高い要求性能を実現しつつ、様々なシナリオやサービス・アプリケーションを、可能な限り低コスト・省エネルギーのネットワークでサポートしていく。