将来の動力源を考える場合、地球温暖化/エネルギーセキュリティー/大気質という問題を十分考慮することが必要である。各国のエネルギー政策・自動車の用途、インフラの普及レベルに応じて動力源の形態は変わっていくものであるが、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジンといった内燃機関は今後も動力源の主流として発展していくものと考える。
本講座においては、ガソリンエンジンにフォーカスし、これまで開発されたエンジンの最新技術の紹介、将来に向けた技術動向について解説する。
- 自動車を取り巻く環境と課題
- 地球温暖化
- IPCC4次レポート (2007.2) から5次レポート (2014) に向けて
- エネルギーセキュリティー
- 大気質
- エンジン開発におけるこれまでの取り組み
- 内燃機関の歴史 (カールベンツの3輪ガソリンエンジンからF1エンジンまで)
- ガソリン/ディーゼルエンジンの違い (エンジンの基礎)
- ガソリンエンジン改良に向けた各種先端技術
- 噴射システム
- 点火システム
- 可変動弁系
- 触媒システム
- 制御システム
- 代替燃料車の技術開発 (FFV、CNG)
- HV車用ガソリンエンジンにおける燃費改善技術
- Well to Wheel
- ガソリンエンジンの将来に向けた技術開発
- ハイブリッド技術によるシステム効率Max化
- 将来ガソリンエンジンの熱効率改善と出力向上
- 高圧縮比化 (メガノック対策)
- 可変圧縮比
- ヒートマネージメント
- 将来の自動車用動力源の棲み分け
- 将来の自動車用動力源のコア技術となるハイブリッド技術
- Well to WheelによるHV,EVのCO2比較
- 使われ方による将来モビリティーの棲み分け
- 各国のエネルギー政策を考慮したモビリティー用動力源の棲み分け
- まとめ