3DプリンタとPEの技術融合の視点から、デバイス変革の兆しに注目します。プリンタブルエレクトロニクスは技術進化にともない、 プリンテッドエレクトロニクス (PE) と称されるようになりました。そして、高性能化とは異なる性能指標に基づき,フレキシブルエレクトロニクス、ストレッチャブルエレクトロニクス、ウェアラブルエレクトロニクスと総称されるようになっています。
2012年には、3DプリンタとPEとの技術融合事例が「Smart Wing」として公表されています。翌2013年には、PEで作製された自動車部品が高級車の「In-Mold Overhead Console」として搭載されています。 これらの技術発展を踏まえ、3D プリンタがPEを巻き込んだ将来展開を遂げる可能性を、技術/市場/知財の俯瞰に基づき紹介します。さらには、知的財産を切り口に、PE*3Dプリンタ事業開発動向を紹介するとともに、それが社会に与える影響にも目を向けます。
- はじめに
- 急速普及の背景と技術開発の歴史
- 3Dプリンタの誕生
- 3Dプリンタの技術開発と知的財産権主張
- PE台頭の背景と技術開発の現状
- PEの課題
- 「製造法コンセプト先行」の技術開発
- R2Rの泣き所
- プリンタブル エレクトロニクスからプリンテッド エレクトロニクスへ
- そして、ストレッチャブル エレクトロニクスへ
- やっと、機能的特徴に注目した本格的展開が始まった!
- 3DプリンタとPEの技術融合
- PEの実用化は既に始まっている!
- 3Dプリンティング PEの登場
- 5軸制御3Dプリンテイングを電子回路作製に活用
- 3Dプリンタで有機材料系を、そしてPEで電子回路を
- 2Dプリンティングを用いた、簡便な電子回路作製法も登場
- 新たな取り組みも進展
- Googleの「Project Ara」に参画する3D Systemsの目指すものは?
- Google:個人情報機器の変革を目指す
- 3D Systems:個人情報機器製造工程への3Dプリンタ導入
- まずは外装、次に無線通信用アンテナを導電材料で外装に内臓
- StratasysはGrapheneへの取り組みを開始
- グラフェンの3Dプリンタ素材化を目指す
- Graphene TechnologiesはGrphene 3D Laboを設立
- StratasysはBIRD財団の資金援助を受けたGraphene Technologiesと提携
- どのようなビジネスモデルになるのであろうか?
- 「2Dプリンタと同じビジネスモデル」のままであろうか?
- 顧客、サービスビューロ、3Dプリンタ企業・素材供給
- 3Dプリンタでは、ビジネスモデルは変革するであろうか?
- 顧客、サービスビューロ、3Dプリンタ企業、素材供給
- 3DプリンティングPEでは、どうであろうか?
- まとめ