病院・介護施設における賃金制度構築とその運用
(2014年12月6日 13:00~17:00)
全国病院経営管理学会の「2010年病院給与勤務条件実態調査」によると、病院の総額人件費は、一人当たり1ケ月513,067円で、産業全体の平均414,428円 (厚労省2010年調査) と比べ、かなり高い水準となっています。総額人件費とは、使用者が労働者を雇用することによって生じる一切の費用を言いますが、病院で言えば、職員一人採用するにあたり、1ケ月50万円以上かかっているということになるわけです。そして、これだけのお金を使っていることが、職員には全く理解されず、意欲を引き上げることにもつながっていないとすれば、それは残念なことです。その原因は、賃金制度自体がなく、その場の成り行きで、職員の処遇を決めているからだと考えます。
そこで、今回は、賃金制度の具体的な構築方法について解説するとともに、導入後の運用についても説明します。また、総額人件費を押し上げている医師の処遇については、医師の確保と合わせて最重要課題とも言えましょう。医師の年俸制と評価についても解説致します。
- 賃金制度のあるべき姿
- 人材マネジメントとインセンティブ
- 等級制度と賃金制度
- 賃金水準における課題
- 現状の賃金水準の分析と新たな賃金水準の設定
- 誰にでもできる等級制度の賃金表の作り方 (サラリースケールと賃金表)
- 賃金移行の具体的方法と注意すべきこと
(実際の移行シミュレーションシートを使い解説)
- 賃金移行後3年間の運用 (移行後3年間であるべき形に持っていく)
- 諸手当の検討
- 賞与支給方法の検討 (組織全体の目標管理の重要性)
- 管理職の賃金制度 (年俸制、職責評価と役割評価)
- 退職金制度の見直し (ポイント制退職金制度の導入)
- 高齢者の処遇とこれからの人材戦略 (高齢者の活用と人件費の抑制)
- 医師の賃金制度のあるべき姿
- 医師の等級制度構築のポイント
- 医師の賃金水準と賃金表のあるべき姿
- 医師の年俸制導入のポイント
- 医師の確保を考えた昇給の仕組み
- 魅力ある賃金制度と明確な説明
- 医師の処遇に反映させる人事評価制度
- 診療科別目標管理とマネジメント
- 医師の人事制度の事例
- 医師の確保が比較的容易な病院の事例
- 医師の確保が難しい病院の事例
- 質疑応答
参加者特典
ご参加いただいた皆様へ、下記3点のデータ (ワード、エクセル) を
プレゼントいたします。修正をしてご活用ください。
- 賃金表作成&移行シミュレーション自動計算シート
- 医師資格等級フレーム、医師昇格・昇進基準、医師人事評価表等のサンプル
- 医業収益目標展開シート