本セミナーでは、付着性に及ぼす被塗物、材料要因を取り上げ、付着力にとって負の因子である内部応力について解説いたします。
資源のない日本が生きて行く道はものづくりの能力を高めて行くことです。高等教育では科学の分野を広げていますが、コーティングの技能と技術に関しては未だ不十分です。コーティング材の典型である塗料は単独で存在することはできません。常に被塗物があり、その表面を覆う塗装作業が不可欠です。被塗物や目的によって、塗料も塗装方法も異なります。塗装の道を極めるほどに、欠陥が壁として立ちはだかってきます。欠陥は自然現象なので、欠陥の発生機構を解明すれば、防止策と欠陥の逆利用が思い浮かんで来ます。 本講演では、コーティング作業の直行率を向上させることを主目的とし、塗料と塗装の基本技術とは何かを塗装の憲法にまとめました。一方、コーティング材を開発するヒントになる実際の活躍分野、さらには、欠陥の逆利用から新商品開発を発想させる事例をいくつか紹介したいと思います。日頃の問題を解決するワンステップとして、受講をお薦めします。