本セミナーは、3極の医薬品包装規制の現状比較と重要相違点・留意点を解説し、材料選定と試験による適合性確認の問題点やポイントを詳解いたします。
医薬品容器・医療機器用材料としてプラスチックとゴム、ガラスが主に使用され、日欧米では薬局方により試験法と規格が規定されている。現在、医薬品分野においては国際調和会議により3極の整合化が推進されているが、整合化完了は微粒子のみであり、3者の規制には多くの相違点がある。又、日本の医薬品容器の具体的規格は水性注射剤容器のみであり、欧米と比較して大きな違いが見られる。一方、シリンジ等の医療機器申請においては事務連絡信により原材料の記載要領が提示されているが、強制ではなく参考とされている。
日本では原材料のマスターファイル制度があるものの、医薬品容器と医療機器は未実施状態であり、又、ガンマ線滅菌のように産業界では汎用されているものの、法的位置付けが不明確な課題もある。企業としては、これらの現状を充分知った上で材料選定と試験による適合性確認が必要である。また、食品包装規制の最新動向、包装材料に含まれる化学物質とリスク評価方法、企業としてのリスク管理の進め方も紹介する。