9月5日から開催されるIFA2014と12日から開催されるIBC2014をベースにして家電領域と業務領域での傾向をCES、NABなども踏まえた全体のトレンドを紹介します。
その上で、日本ではどういう対応が現実解なのかを考察します。特に4Kとクラウドテレビがキーワードになります。
これらに対して、日本で今やるべきことを明確にしていきたいと思います。なお情報が出れば、注目すべきポイントとして「AndroidTV」の動向についても触れる予定です。
※なお講義項目はIFA2014とIBC2014の状況によって最新のものに変更することがあります。
1. IFA2014レポート
4Kテレビ、クラウドテレビ、マルチスクリーンなどにポイントを絞って、最新の展示内容をレポートします。1月のCESからのトレンドなども分析します。
- 4Kテレビ
- 普及期に入りつつある4Kテレビの最新状況と、放送やネットなどのコンテンツソースについてもレポートします。
- クラウドテレビ
- メーカーが欧州で進めるクラウドサービスや、エリクソンやBBCなどの取り組みをレポートします。
2. IBC2014レポート
最近の傾向としてNABよりもIBCの方が先進的な展示が目立ちます。
これは欧州ではマルチスクリーンによる視聴スタイルが、アメリカよりも普及が早いことによるのだと思います。
- 4K機器、4Kシステムの最新状況
- カメラ、モニター、スイッチャーからエンコーダーなど4Kワークフローの各ステージの最新展示を紹介します。
- 欧州の4K放送への取り組み
- EBUや4EVERコンソーシアム、衛星会社などの4K放送の最新対応状況をレポートします。
- マルチスクリーン対応のCMS
- 欧州が最も進んでいる領域です。日本との事情の違いを踏まえながら、最新のソリューションを考察したいと思います。
3. 日本でやるべきこと、できること
上記の欧州でのトレンドを踏まえた上で、日本ではどうするべきか、放送業界側の思惑と、視聴者側の視聴スタイルの変化という両面から考察します。
- 「いつでもどこでもテレビを見たい」のは本当か?
- タイムシフト、プレイスシフト視聴ニーズはどれくらいあって、それはビジネスとしてどういう変革があるのかを考察します。
- 全録機がダメな理由とクラウドDVR
- ローカル全録機とクラウドDVRの決定的な違いは、テレビ局側で番組やCMを制御できるかどうかです。ここは地上波テレビ局が死守するべきポイントですが、どこをどうやって死守して、どこからオープンにして視聴者に利便性に答えるかについて考えます。
4. 質疑応答/名刺交換
コンサルタントとして実際の最先端現場で仕事をさせて頂いていますが、可能な範囲内で最新事情を踏まえたご質問にお応えします。