ハードウエアの発表が少なく、「今年は今ひとつだった」とも言われたWWDC。Androidの新バージョン「L」は発表され、ウェアラブル端末は登場したものの、Google Glassのような先進性のあるアプローチは発表されず、「革新性が少ない」とも言われたGoogle I/O。しかし実際には、両社は次に向けた「基盤作り」という面で興味深い動きをしており、むしろ収穫の多い発表内容であった。
では、目指す基盤とはなにか。そして、違う部分はどこなのか。また、裏に隠れる「文化基盤」とは。そうした部分は、一見畑違いに見える「ゲーム」の分野も合わせて考えると、よりはっきりしてくる。
本講義では、WWDCからE3、Google I/Oという「6月の変化」から、2014年以降の潮流を分析する。
1.テーマ:WWDC、E3、Google I/O「6月の変化」から2014年以降の潮流
(2014年8月22日 14:30〜15:30)
ジャーナリスト
西田 宗千佳 (にしだ むねちか) 氏
ハードウエアの発表が少なく、「今年は今ひとつだった」とも言われたWWDC。Androidの新バージョン「L」は発表され、ウェアラブル端末は登場したものの、Google Glassのような先進性のあるアプローチは発表されず、「革新性が少ない」とも言われたGoogle I/O。しかし実際には、両社は次に向けた「基盤作り」という面で興味深い動きをしており、むしろ収穫の多い発表内容であった。
では、目指す基盤とはなにか。そして、違う部分はどこなのか。また、裏に隠れる「文化基盤」とは。そうした部分は、一見畑違いに見える「ゲーム」の分野も合わせて考えると、よりはっきりしてくる。
本講義では、WWDCからE3、Google I/Oという「6月の変化」から、2014年以降の潮流を分析する。
- WWDCとGoogle I/Oの軸を分析する
- 解放戦略に出るiOS8、拡大戦略に出るAndroid
- 「HealthKIt」「HomeKit」でなにができるのか
- ウェアラブル、似て非なるアップルとGoogleの戦略
- 「自動車のコア」に入らず「自動車の中」に入るモバイルOS
- Androidが拡大戦略に入った理由
- 最大の変化、「ART」とプロセッサーの関係
- Google TVを捨てて「Android TV」を手がける狙い
- 「自分のスマホが近くにある」というアクションが周辺機器に及ぼす影響とは
- 「スマホだけ」の時代から「スマホとともに」の時代へ
- アメリカ/ヨーロッパで「PlayStation4」が大ヒットした
- 「スマホアプリのゴールドラッシュ」は日本の現象
- コンパニオンアプリが開く拡販の可能性
- ウェアラブルもテレビもゲーム機も車も「周辺機器」だ
- 「見せる」ためのデバイスか「情報をとる」ためのデバイスか
2.ディスカッション&質疑応答
テーマ:対抗と協業の間で考える“スマート連携“時代
(2014年8月22日 15:40〜17:00)
インテル (株) 戦略企画室 チーフ・アドバンストサービス
アーキテクト兼ダイレクタ
野辺 継男 (のべ つぐお) 氏
(株) イード レスポンス
編集長
三浦 和也 (みうら かずや) 氏
- Android/iOSと自動車やホームの連携について、
どのような関わり方がベストシナリオだと考えているか
- ウェアラブル機器など「スマートフォンと連携する、スマートフォンの
外にある機器」が開く市場について、どのような見解を持っているか
- スマートフォン/タブレットなどの「汎用機での置き換え」が一段落し、
ゲームの世界では一足先に「専用機の濃い市場と汎用機の
薄い市場の共存」がテーマとなりはじめている。
車/家電などより広い領域で見た場合、「共存戦略」はどこまで
広がると考えられるか
- 音声認識/経路分析など、クラウド側で集積したデータの分析を軸にした
「きわめて高度なバックエンド」の存在が、今後製品のクオリティを
変えると考えられる。
そこで、どのような分析が必要とされている、と考えているか