システムインテグレーション、パッケージソフト、システムエンジニア人材の派遣などを組み合わせた複合型サービス事業により、多くのシステム開発系企業は売上拡大を実現してきているものと思われます。しかし、これらシステム開発系市場においても成熟化期が訪れており、新たな事業開発の必要性を感じ、活動を始めた所も多いのではないでしょうか。
システム開発系市場においては、SaaSやクラウドなど、技術や仕組みなどに新たな変化が起きており、これらの変化に追随しながら新規事業を開発していくという方向がもっともポピュラーな方法かと思います。しかし、この進め方であればどこの企業も同じようなサービスに辿り着き、結果的に資本力の強い企業が優位に展開するということになってしまいます。すなわち、教科書発想では、オリジナリティのある事業を発掘し、事業化することは難しいことになります。
人と同じことを行なえば、価格競争に陥ることは必至であり、それを回避するには、“意味のある差別化軸“を発掘し、そしてオリジナリティを持つことがどうしても必要になります。
本セミナーは、意味のある差別化軸を重要な要素として捉え、これを発掘するための考え方と進め方を重点に解説すると共に、システム開発系事業の特性を踏まえた上で事業の企画立案におけるポイントについて解説していくものです。
新規事業開発を進めてきて壁に突き当たっている方、顧客への提案に新たな視点をつくりたいと思っている方にとって、新たな発見があるセミナーとなっています。
- 新規事業開発の教科書的な進め方と落とし穴
- 成長分野を調査して、自社に合ったテーマを選ぶ進め方
- アイデアを出して、調べて、評価して選択する進め方
- 技術トレンド情報を調査して、自社に合った技術をテーマ化する進め方
- 各々の進め方の特徴と落とし穴
- 教科書的な進め方の背景にある考え方の考察
- システム開発系企業の教科書的な進め方
- 成長トレンド、技術トレンドに沿った新規サービスを開発し、参入する
- 業種を洗い出し、ニッチ業種を発掘し業務を研究する
- 教科書的進め方の背景にある仮説
- 仮説と現実との乖離
- 新規事業の基礎用語も深く学ぶと見方が変わる
- 成長分野とトレンドとは何か
- ニーズは分解して捉えると分かりやすくなる
- SWOT分析からは新規事業の方針は見えない
- 新規事業につながるヒントとは何か
- 潜在ニーズはどうやって見つけるのか
- 事業企画を企画するとは何をすることか
- 参入戦略の種類と違い (ニッチ戦略以外、何があるのか)
- 目的指向のアプローチという進め方について
- 目的指向のアプローチとは
- シーズ指向とニーズ指向と目的指向
- 目的指向のアプローチの進め方の全体像
- 新規事業の方針はトレンドから決めないことで、オリジナリティが出てくる
- 差別化軸の発掘のポイント
- システム開発系事業の事業特性と新規事業
- SI事業の事業特性 (個別受注型であり、顧客密着型、工数比例収益型など)
- パッケージソフト事業の事業特性
(SIの経験のパッケージ化、効率化目的商品など)
- システム開発系企業に目的指向を当てはめる
- 目的指向で事業のタネを見つけていくプロセス
- “自社を知る分析“が差別化軸の出発点
- 意外に知らない自社のこと
- 顧客から見た価値を見える化する
- 組織にある暗黙の条件を見える化する
- 強みではなく使える武器を見える化する
- “顧客の目的“で差別化軸を決める
- 差別化軸が決まると探索領域が決まる
- ビジネス構造マップというツールの価値と使い方
- 自社オリジナルのビジネス構造マップをつくる
- 上位目的指向とニーズギャップという考え方
- 差別化軸を基点に顧客を決める
- 商品やサービステーマを先にみつけようとするから
“ちょこっと差別化“しか発想できなくなる
- 具体的サービス案は、発信しながら考える
- 業務モデル、収益モデルの設計
- 収益モデルの種類とパターン
- 競争障壁の準備計画の検討
- 事業化プロデュース人材の育成の必要性
- システム提案に留まらず、顧客を儲けさせる提案ができる人材の育成
- 事業化プロデュース人材育成の意識化
- まとめ/質疑応答