本セミナーでは、今、様々な分野で応用されている繊維強化プラスチックの強度設計に必要な基礎知識をわかりやすく解説いたします。
現在、繊維強化プラスチックの構造解析 (応力解析) は、汎用有限要素法ソフトウェアで比較的簡単にできるようになってきています。 しかし、その結果から繊維強化プラスチックの強度や長期耐久性の評価を精度よくおこなうには、繊維強化プラスチックの損傷・破壊機構と長期耐久性に関する幅広い知見と、破損を評価するクライテリオン (破損則) についての正しい理解が必要です。 本講義では、繊維強化プラスチック、特に長繊維強化プラスチックに関して、その弾性・強度の異方性の解説から始め、強度解析の基礎となる損傷・破壊現象、材料試験法、素材特性からの材料強度推定法、破損のクライテリオン、 (疲労特性を中心とした) 長期耐久性に関する基本的な知見について解説します。