電子材料を始め多くの機能性材料分野でサブミクロン、ナノレベルの微粒子が使用されているが、これらを最も効率的に生産する装置は微小ビーズ対応ミルである。しかし、このビーズミルの操作条件、分散原理を十分理解してないと、良い機能性材料を作製することは難しい。
本講座では、上記課題に対応できるよう、微小ビーズ対応ミルにおける、機械の原理、分散メカニズム、また最新の粒子微粉砕例、ナノ粒子分散実施例を示す。
- ビーズミルの歴史と最近の動向
- 歴史
- 分類と特徴
- 種類とおもなメーカー一覧
- 最近の微粉砕機、分散機
- 物理的な分散装置の性能比較
- 微小ビーズミル,超音波分散機,湿式ジェットミルにおける分散性能比較
- ビーズレス分散機の分散性能比較
- 微小ビーズミルの微粉砕・分散原理
- サブミクロン、ナノレベルの微粒化における運転条件の設定
- 微粉砕・サブミクロン、ナノ分散原理
- 微小ビーズミルにおける機械的な条件
- ビーズの分離方式
- ビーズ径、材質の選定方法
- 機械的な条件設定
- 熱収支
- 運転方式
- スケールアップについて
- コンタミについて
- 微粉砕・分散実施例
- サブミクロンまでの微粉砕・分散
炭酸カルシウム、ゼオライト、シリカ、酸化セリウム、Ni金属、チタン酸バリウム
- ナノレベルまでの分散
- 酸化チタンにおける分散条件によるナノ分散性能への影響
- ビーズ径、ローター周速の影響:到達粒子径、分散速度
- その他のナノ分散例
- 水系、溶媒系分散:アルミナ、シリカ、有機顔料、フタロシアニンブルー
- モノマー系分散:ナノスラリー (酸化チタン、シリカ) 、コンポジット化
- 微小ビーズミルの将来
- 拡大する微小ビーズミルの適用範囲
- 微小ビーズミルについてのまとめ