基礎化学品製造への応用を目指したゼオライト触媒の調製法

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本セミナーは、ゼオライト科学の基礎から解説し、固体酸触媒や酸化触媒への応用なども含め、ゼオライトについての知識を習得していただきます。

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プログラム

有機テンプレート剤を用いることにより,数多くの新しい骨格構造を持つゼオライトが合成されている。有機テンプレート剤の適度な疎水性がゼオライト前駆体との相互作用を促進し,嵩高さが大きな細孔の形成に寄与することで,様々な細孔構造の出現のチャンスが拡がっている。最近では有機テンプレート剤の分子設計以外に,無機成分を工夫することにより,従来合成が困難と考えられてきた構造が続々と得られている。また,有機テンプレート剤無しでは不可能とされてきたいくつかの合成が可能となってきている。このようにして得られる各種ゼオライトを基礎化学品製造用触媒として応用するには,目的に応じたポスト処理が必要となる。そこで,応用展開における種々のポスト処理とその効果ついて紹介する。さらに,ゼオライト合成の今後の課題と展望について述べる。

  1. ゼオライト科学の基礎
    1. ゼオライトの骨格構造
    2. ゼオライトの化学組成
    3. ゼオライトの細孔径
  2. 合成面における現状・課題と展望
    1. 高シリカゼオライト合成における有機カチオンの役割
    2. 有機テンプレート剤の分子設計とゼオライト合成の例
    3. 合成手法のバリエーション
    4. 多次元ゼオライトのスタッキング制御
    5. ゼオライトの形態制御―化学的手法と物理的手法
    6. 有機テンプレート剤を用いないゼオライト合成
    7. 骨格中の欠陥部位の制御
  3. 基礎化学品製造用触媒への応用
    1. 新型ゼオライトの固体酸触媒としての応用
      1. アルカンのクラッキングによるプロピレンの選択合成
      2. メタノールの転換 (methanol-to-olefin; MTO) およびジメチルエーテルの転換 (dimethyl ether-to-olefin; DTO) 反応によるプロピレンの選択合成
    2. 新型ゼオライトの酸化触媒としての応用
      1. 欠陥部位へのTiの導入
      2. チタノシリケートを触媒とし,過酸化水素を酸化剤とする酸化反応 (オレフィンのエポキシ化,フェノールの酸化)

会場

品川区立総合区民会館 きゅりあん
140-0011 東京都 品川区 東大井5丁目18-1
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