紙は身近にあるのに、多くのユーザーはその製造法・性質から分析方法までブラックボックスになっている場合があるように思います。
本講では紙のユーザーでこれから紙の分析をしてみようという初心者の方々を中心に、入門編として紙の製造方法など一般的なことから各種機器分析法による紙の分析技術を紹介します。合わせて、クレームやトラブルを分析により原因究明した具体的な事例を多く紹介することで、理解を深めていただければと考えています。
- 紙について
- 紙とは?
- 紙は循環型社会のすぐれもの
- 製紙産業の木材資源利用
- 森のリサイクル
- 紙のリサイクル
- 地球温暖化社会への対応
- 未来のバイオマス循環社会
- 紙の製造方法
- 木材:組織、化学組成
- パルプ:MP、KP、ECFパルプ、古紙パルプ
- 調成:強度・地合の制御、機能性付与
- 抄紙
- 塗工:塗工材料、方式と設備、品質と発現機構
- 計測・制御システム
- 紙の物理的性質と試験法
- 紙の成分とその分析法
- 用いられる主な機器分析法
- 形態観察
- 微小部分析
- 表面分析
- 無機分析
- 有機分析
- 紙の成分別分析法
- パルプ繊維分析
- 内添薬品
- 外添薬品
- 填料・顔料
- バインダー
- 分析事例:クレーム・トラブルの分析による原因究明と対処事例
- 塗工紙・板紙・感熱紙
- 故障解析
- 使用される主な分析機器
- クレーム・トラブル対処事例
- 異物
- 紙面付着汚れ
- ストリーク
- 白抜け
- 印刷不良
- 異同識別
- すべり
- 表面キズ
- 加工紙の不具合
- 変色
- 異臭と残留溶剤
食品包装関連、塗工紙
- 紙製食品包装容器における化学物質規制・衛生規格の実際
- 蛍光物質規制
- 化学物質
- 日本製紙連合会自主基準