フィラー配合 自由自在

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意外と思われるでしょうが、組成物設計において固定化・保守化しがちな材料の筆頭がフィラーです。  バブル期以降「新たなフィラーを導入し、組成物の高付加価値化を図る開発姿勢」は、多くの企業から消失しました。  この背景として、ここ20年程、実効性の高い新しいフィラーの提案が成されていないという事実があります。また、少ないながらもメーカーから発表された「新規フィラー」は、フィラー開発陣の自己満足に留まるような水準を抜けられず、販売面も芳しくありませんでした。  ですから、現状を甘受したままでは、フィラー活用の方向性さえ見えにくい環境となりつつあります。  本講演ではフィラーを扱う全ての技術者に必要な「基本的知識」と「多面的情報」を、柔軟な視点で解説します。  更に組成物設計のポイントでもある「ポリマーとの界面問題」を、現実挙動との対比で考察します。  自社製品のブレークスルー実現のために、組成物技術者にとって多様な着想が生まれることを講義の目的としています。

  1. フィラーを扱うための基本的な知識
    1. なぜ フィラーを配合するのか
    2. 代表的属性と組成物への影響
    3. 「混ざりやすい」と「混ざりにくい」を分ける因子
    4. 粘土鉱物学 基礎入門
  2. 3大フィラーの性質と配合目的に沿った選択術
    1. 炭酸カルシウム
      • 表面脂肪酸処理
      • 軽質
      • 重質
    2. シリカ
      • 乾式法
      • 湿式法
      • 粉砕石英
      • 珪藻土
    3. カーボンブラック
      • 不完全燃焼法
      • 発熱分解法
      • すす
  3. 幅広いフィラーの知識を身に着ける
    1. 知ってるつもりの汎用フィラー
      • クレー
      • 二酸化チタン
      • サブ
    2. 特殊形状フィラーの留意点
      • 繊維粉
      • 中空粉
      • 単球粉
    3. 特定性能発現のための定石フィラー
      • 遮音性
      • 耐炎性
      • 電波減衰性
    4. 高付加価値設計とフィラー配合技術
      • 透明性
      • 発泡性
      • 演色性
  4. フィラーの界面制御 ~ その理論・効果・検証 ~
    1. 理論が空回りする補強性発現機構の考え方
    2. 多充填を可能にするための複合技術
    3. 表面処理を目的とするカップリング剤考
    4. 均一分散のための物理と化学

会場

ゆうぽうと
141-0031 東京都 品川区 西五反田8-4-13
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