高校、大学での物理の公式などで、数式を呪文のように覚え、とりあえず試験をパスするという勉強をされてきた方々に、改めて電子工学と電磁気学を意識し、数学と物理現象の関係をわかりやすく説明します。
そして、電磁波を放射させる技術 (アンテナ) と放射させない技術 (電磁雑音対策) の事例で電磁気の振る舞いを理解し、電界を用いた新産業として期待される人体通信の紹介をいたします。
序章
- 数学と物理現象を結びつける
- 半径1の単位円を頭に描こう
- 波動方程式 それは 道のり=速度×時間
- 複素数 それは一つの式に独立した二つの世界を表した
- オイラー表記で単位円周上の位置を示した
- オームの法則を交流の世界まで拡張すると
- 高周波は電子工学から電磁気学で考える時代に突入
- 電磁波を空間に出す ・・・ それはアンテナ
- Maxwellの方程式と仲良くなろう
- 電波はどのように放射されるのか?
- アンテナの基本はダイポールアンテナ
- 小形アンテナを設計する
- 電磁波を空間に出さない ・・・ それは電磁雑音対策
- 電磁雑音発生のメカニズム
- 電磁雑音の対策
- 電界を使った今話題の近距離無線
- ・・ 人体通信 実はみなさんも子供の頃に原理を発見していた
- 磁界と電界
- インディアンの狼煙 (のろし) と人体通信
- 人体通信の実用事例
- 新産業として期待されるロボットと人体通信の融合
- 人体通信は人を感じる