機能性フィルムを安価に生産するために、ウェットコーティング技術を適用することが多い。ウェットコーティングにおいて、塗布液が支持体に塗りつくためには濡れ性が重要であり、まずは表面張力について説明する。 塗布方式は、塗布量、塗布速度、塗布液粘度により多くの方式が用いられているが、今回はダイ塗布方式、グラビア塗布方式など4方式の特徴について解説するとともに、同時多層塗布方式についても言及する。 また、塗布品の品質として塗布の厚み制度が重要であるが、ダイ塗布方式による厚み変動要因について、さらに塗布故障として、ハジキ、パーティクル異常、塗布膜厚異常の現象と原因についても解説する。