抗菌処理技術は、清潔好きの日本ならではの日本発の技術です。20年前に耐熱性を有する銀を抗菌成分として用いることで、熱可塑性の樹脂に混練できることから、身の回りの製品に応用されました。
現在では欧州でも清潔性向上に役立てることから、家電製品を始め様々な製品への応用 (付加価値技術) に注目されています。さらに、近年は薬剤を用いない物理的除菌技術に展開を遂げています。
多くの分野で応用されバリエーションの多い抗菌処理技術を、基礎から応用のノウハウまで、数多くの実例を挙げながら、商品企画時のポイント、製造現場の留意点から品質管理方法の実際、商品分野によって異なる表示法に留意したユーザーへの性能説明方法まで、現物を手に取りながら説明を加えます。
- 抗菌剤・防カビ剤の種類と特性 [選び方1]
- 抗菌剤の種類
- 無機酸化物担体と抗菌成分
- 銀系抗菌剤
- 有機系薬剤
- 天然系薬剤
- 光触媒系薬剤
- 防カビ剤
- その他抗菌成分
- 抗菌剤の変遷
- 物理的除菌技術 [選び方2]
- 埃と環境
- 物理的抗菌
- 熱殺菌
- 電場除菌
- 放電処理技術
- 抗菌表面処理 [使い方1]
- 抗菌成分の分散技術
- 塗装処理
- 応用技術と実例
- 抗菌樹脂混練技術 [使い方2]
- 熱可塑性樹脂への混練技術
- 反応硬化性樹脂への混練技術
- 応用技術と実例
- 性能評価法 [示し方1]
- 抗菌・防カビ評価方法
- JIS
- 具体的評価試験の実際
- 持続性評価方法
- 安全性評価方法
- 抗菌性能の表示法 [示し方2]
- 各種国内工業会
- 全国家庭電気製品公正取引協議会
- 抗菌製品技術協議会
- グローバル展開