感性工学の基礎をふまえた化粧品パッケージのデザイン評価法

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商品開発では機能と価格以外の価値として、今日、感性価値が注目されています。その感性価値を実現する方法として、感性工学の考え方があります。  本講習では、まず、感性工学について、その始まりからその内容について解説します。  次に、デザインに関する感性を解明する手法として、近年研究の進展が進んできている人間の曖昧性を分析する手法であるソフトサイエンスの中の区間分析とラフ集合について分かりやすく解説します。  さらに、それらの手法を用いて、化粧品パッケージのデザイン評価法について解説します。その内容は、つまり、パッケージデザインの評価は、それを見てすぐに感じられる人の無自覚過程の結果です。それは可視化されていないため、デザイナーらは要求項目を把握できません。もし、その消費者の認知モデルが明らかになれば具体的なデザインの知識となります。  そこで、パーソナル・コンストラクト理論の認知モデルを基に、区間回帰分析とラフ集合を用いた方法について解説します。  最後に、感性研究の最新の流れについて、商品やサービスとその開発を取り巻く環境として、経験価値やインサイト、わくわく感の消費社会モデルの視点から説明します。

  1. はじめに
  2. 感性工学について
    1. 人間研究と感性工学
    2. 論理と創造の関係
    3. 人間中心設計
    4. 感性工学の考え方
    5. 感性工学の方法
  3. 感性を解明する手法
    1. あいまいさ研究の変遷
    2. 区間分析
      1. 区間回帰分析の考え方
      2. 区間AHP法の考え方
      3. 手法の事例と特徴
    3. ラフ集合
      1. ラフ集合の考え方
      2. ラフ集合の応用
      3. 手法の事例と特徴
  4. 化粧品パッケージのデザイン評価
    1. 認知のプロセスから感性を考える
    2. 心理・投映法を用いたラダリング法
    3. パーソナル・コンストラクト理論
    4. 認知評価構造
    5. 評価用語および認知部位の抽出
    6. 態度とイメージの関係分析
    7. イメージと認知部位の関係分析
    8. デザインコンセプト策定の考え方
  5. 感性研究の新しい流れ
    1. 経験と価値
      1. 顧客価値から経験産業論
      2. 戦略的経験価値モジュール
      3. 関係性マーケティング
    2. インサイト (無意識からのアプローチ)
      1. 無自覚過程と消費者
      2. STP手法と観察
      3. コミュニケーションと価値
    3. わくわく感の消費社会モデル
      1. Having/Doing/Beingの消費
      2. 便利さの実現から嬉しさの創造へ

会場

すみだ産業会館
130-0022 東京都 墨田区 江東橋3丁目9番10号
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