本セミナーでは、“プラズモニクス”と最新の研究成果について紹介します。 “プラズモニクス”は、光と金属中の伝導電子との共鳴カップリングのサイエンスです。アルミなどの金属は、光を反射するミラーとして用いられますが、金属をナノメートルサイズまで小さくすると、光を吸収、散乱します。 これは、光の電場の振動に対し、ナノサイズの金属中の伝導電子が共鳴振動することに起因します。光と共鳴的に振動することによって、金属表面に光が局在し、 光電場強度が数十倍に増大します。この光局在効果と電場増強効果をうまく利用することにより、蛍光体、シリコンなどの吸収効率が飛躍的に増大します。 表面プラズモンによる吸収効率増大効果は、発光デバイスや太陽電池などの性能向上に応用されます。 本セミナーを通して、“プラズモニクス”という新しい学問と、最先端の表面プラズモン応用研究について学んでいただき、“プラズモニクス”の将来性について議論を交わさせていただければ幸いです。