グルコースの環状オリゴマーであるシクロデキストリン (CD) はその環内に様々な分子をとりこみ、包接化合物を形成することが知られている。
演者らはCDが様々なポリマーを選択的にとりこむことを見いだし、このことを利用して、様々なマテリアルを創製することに成功した。
本講演では、CDとポリマーとの複合体形成により生成される新しい材料に関して解説する。
- 分子間相互作用
- 水素結合
- 静電的相互作用
- 疎水性相互作用
- 包接化合物
- シクロデキストリン
- 包接化合物の構造
- シクロデキストリンを含むポリマーの合成
- シクロデキストリンによるポリマーの取り込み
- シクロデキストリンによるポリマーの包接錯体の構造
- ポリロタキサンの合成
- ポリロタキサンの構造
- 分子チューブの合成
- 分子チューブの構造
- 分子チューブの性質
- シクロデキストリンによる高分子側鎖の取り込み
- シクロデキストリンポリマーとゲストポリマーとの相互作用
- シクロデキストリンポリマーとゲストポリマーによるヒドロゲルの形成
- シクロデキストリンポリマーとゲストポリマーによるゾルーゲル転移
- 分子認識による巨視的自己組織化
- ホストゲルとゲストゲルの調製
- ホストゲルとゲストゲルとの相互作用
- ホストポリマーとゲストポリマーから自己修復マテリアルの創製
- フェロセンをゲストとした酸化還元応答が自己修復の実現
- アダマンタンをゲストとした完全自己修復の実現
- アゾベンゼンをゲストとした光スイッチング
- ピレンをゲストとした溶媒によるスイッチング
- 光応答性伸縮ゲル
- アゾベンゼンーαCDポリマー
- 酸化還元応答伸縮ゲル
- フェロセンーβCDポリマー
- 形状記憶ゲル