第1部 AlGaN系UVC LEDの進展と今後の展望
(2014年6月23日 13:00〜14:30)
(独) 理化学研究所 平山量子光素子研究室 主任研究員 平山 秀樹 氏
波長が200-280nmのUVC発光ダイオード (LED) は、殺菌・浄水、医療、生化学産業、公害物質の高速分解 (ダイオキシン、PCB) 、紫外硬化樹脂応用など、さまざまな分野での応用が考えられ実用化が期待されている。
最近、窒化物AlGaN系半導体を用いた殺菌用途 (波長260-280nm) UVC-LEDの高効率化・高出力化の進展は特に目覚ましく、各社の開発競争はしのぎをけずっている。
本講演では、殺菌用途UVCLEDの高効率化技術について、最近までの進展と、今後予測される飛躍的な高効率化の方法についてそれぞれ説明し、今後の展望を述べる。
- AlGaN系UVC-LEDの最近の動向
- UVC-LEDの応用分野
- 殺菌用途の重要性と要求波長
- UVC-LEDの開発競争
- UVC-LEDの効率の現状
- 高効率化への問題点と改善方法
- AlGaN系半導体の高品質結晶成長と高効率発光の実現
- MOCVDによる結晶成長の基礎
- アンモニアパルス供給多段成長法
- サファイア上AlN結晶の貫通転位密度の低減
- AlNのTEM、AFMによる評価
- AlGaN量子井戸の内部量子効率
- UVC-LEDの実現とこれまでの高効率化技術
- 低転位AlNテンプレート上のUVC-LED
- 発光スペクトルとI-L特性
- 電子オーバーフロー制御による高効率化
- 最短波長領域への挑戦
- UVC-LEDの放射特性 (AlN-LEDとの違い)
- InAlGaN4元混晶を用いた高効率化の実現
- 光取り出し効率の向上、今後の課題と展望
- 光取り出し効率向上の重要性とその方法
- 透明p型AlGaNコンタクト層を用いたLEDの実現
- 高反射p型電極
- フォトニック結晶を持ちいた光取り出し効率改善
- PSS基板を用いたAlNピラーバッファーの実現
- 効率向上に関する今後の展望
第2部 深紫外LEDにおける高効率化へのナノインプリント技術
(2014年6月23日 14:45〜16:15)
東芝機械 (株) ナノ加工システム事業部 ナノ加工システム技術部 部長 小久保 光典 氏
低コスト微細構造形成技術である,ナノインプリント成形技術の概要について紹介するとともに,超精密加工機による金型加工にも触れる。
ナノインプリント装置に関しては,直動プレス方式の装置に加え,大面積化・高スループット化へのアプローチとして注目されているRoll to Roll方式の装置開発状況について説明し,深紫外LED高輝度化への適用について解説する。
- 東芝機械株式会社の紹介
- 精密・成形ソリューション
- 東芝機械 (株) ナノ加工システム事業部
- 精密加工機に用いられるコアテクノロジーおよび装置の紹介
- 東芝機械の精密加工機への取組み
- 精密加工機の主要コアテクノロジー
- 主要な精密加工機の紹介 (ULG,ULR,USM,ULD,UVM,GMP)
- ナノインプリントプロセス
- ナノインプリントプロセスの概要と特徴
- ナノインプリントプロセス適用デバイス例
- ナノインプリント装置構成と特徴
- ナノインプリント装置と転写事例の紹介
- 直押し方式ナノインプリント装置 ST series
- Roll to Roll方式UVナノインプリント装置 RT series
- 高輝度LED専用ナノインプリント装置 ST50S-LED
- 高輝度LED製造ソリューション
- 高輝度LEDへのナノインプリントプロセスの適用
- 高輝度LEDニーズ
- LEDチップの効率向上と微細パターン
- インプリントによる基板への微細パターン加工プロセス
- フィルムタイプの樹脂モールドを使用したインプリント
- インプリント結果,ドライエッチング結果
- 露光 (ステッパー) とインプリントの比較
- 高精度スライサーによるブレードダイシング
- 超精密立形加工機によるLEDパッケージ金型加工
- まとめ