高分子のモルフォロジーと物性制御

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本セミナーでは、フッ素系ポリマーのコンフォメーション (ミクロ) と物性 (マクロ) との相関関係や、特殊構造高分子の合成、物性変換、機能性材料への応用について解説いたします。

日時

開催予定

プログラム

第1部:フッ素系ポリマーのコンフォメーション (ミクロ) と物性 (マクロ) との相関関係

大阪市立大学 新産業創生研究センター 所長・教授 堀邊 英夫 氏

(2014年6月18日 10:30~14:00 (途中昼食時間有り))

 フッ素系ポリマーとしてポリフッ化ビニリデン (PVDF) を例にとり、PVDFのミクロなコンフォメーション (結晶構造) と膜としてのマクロな物性 (例 光透過率、比誘電率、融点、偏光顕微鏡観察) の相関、さらに機能性材料への応用について解説する。

  1. PVDFの3つのコンフォメーション (結晶構造) と物性 (光透過率、比誘電率、融点、偏光顕微鏡観察)
    1. PVDFの3つのコンフォメーション (結晶構造)
    2. PVDFの溶媒キャスト法による3つの結晶構造の作製方法
    3. PVDFの結晶成長メカニズム
      • 残留溶媒量
      • 溶媒蒸発速度
    4. 3つのPVDF薄膜の物性
      • 光透過率
      • 比誘電率
      • 融点
      • 偏光顕微鏡観察 (球晶)
    5. 晶析法によるPVDF薄膜の作製
  2. PVDF/PMMAブレンドの溶媒キャスト法によるPVDFの結晶構造制御
    1. PVDF/PMMAブレンド
    2. 溶媒キャスト法
    3. 結晶構造
  3. PVDF/PMMAブレンドの溶融混練法によるPVDFの結晶構造制御
    1. ブレンド比とPVDFの結晶構造
    2. 溶融後の冷却速度 (急冷・徐冷) とPVDFの結晶構造
    3. 溶融後の熱処理温度とPVDFの結晶構造
    4. 溶融後の熱処理温度とPVDFの物性
      • 結晶構造
      • 光透過率
      • 融点
      • 偏光顕微鏡観察
  4. PVDF単体の延伸処理による結晶構造と物性 (比誘電率) との関係

第2部:特殊構造高分子の合成、物性変換、機能性材料への応用

大阪市立大学 大学院工学研究科 講師 佐藤 絵理子 氏

(2014年6月18日 14:10~16:30)

 特殊構造高分子はミクロ相分離など特徴的なモルフォロジーを示す。  特殊構造高分子に反応性基を組み込むことにより、モルフォロジー変化や大きな物性変換が期待される。反応性基を有する特殊構造高分子や刺激応答性高分子の合成から固体状態での物性変換、さらに機能性材料への応用について解説する。

  1. 反応性高分子と刺激応答性高分子
    1. 易分解性高分子
    2. 側鎖反応性高分子
    3. 可逆的な架橋
    4. 高分子の体積変化
  2. 特殊構造高分子
    1. ブロック共重合体
    2. グラフト共重合体
    3. ハイパーブランチポリマー
  3. モルフォロジーと物性変換
    1. 分解性グラフト共重合体の合成とモルフォロジー制御
    2. 主鎖分解性ブロック共重合体の合成とモルフォロジー制御、機能性接着材料への応用
    3. 側鎖反応性高分子量ブロック共重合体の簡便な合成法
    4. 熱硬化性ハイパーブランチポリマーのメタルフリーワンポット合成と熱硬化挙動
    5. 高分子薄膜の可逆的な光架橋と濡れ性制御
    6. 高分子の熱膨張と収縮を利用する表面の微細構造と濡れ性制御

会場

芝エクセレントビル KCDホール
150-0013 東京都 港区 浜松町二丁目1番13号
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