本セミナーでは、炭素繊維複合材料 (CFRP) の設計と材料選定のポイントを詳説すると共に、研究開発進む熱可塑性CFRPのマトリクス樹脂の開発動向と実用化・普及するためのポイントである含浸性向上技術について紹介いたします。
(2014年6月25日 13:00〜14:40)
(株) エーシーエム 顧問 石川 源 氏
炭素繊維強化プラスチック (CFRP) の設計には炭素繊維の特性を知る必要がある。炭素繊維は原料分類でPAN系、ピッチ系があるが、それぞれ多くのグレードがあり、特性も異なる。 異方性複合材料のCFRPは、炭素繊維とマトリックス (母材) の選定だけではなく、それぞれの炭素繊維の配合割合、配置方向、高さ位置など変えた設計ができ、その性能・特性を作り上げることができる。 鉄・アルミなどの金属その他の異種材料との接合・組立で使用される場合が多く、新規開発時に考慮すべきポイントなどについても紹介する。
(2014年6月25日 14:40〜16:30)
山形大学 大学院 理工学研究科機能高分子専攻 客員教授 井上 隆 氏
CFRPを熱可塑性とする目的・意義と具体的な方法について概説したのちに、スタンピングなどの熱可塑成形やアルミとの接合などについて言及する。